夢の『島原天草長島架橋』で長崎・熊本・鹿児島をつなぐ! ふたつの長大橋は何故できない?
何故できない? 島原天草長島架橋
長崎、熊本、鹿児島の三県は、島原・天草・長島架橋建設促進協議会を立ち上げるなど、島原天草長島架橋の実現に向け、積極的に取り組んでおり、現在も、海峡横断プロジェクトの早期凍結解除を要望しているものの、事業の進展はみられていない。 長大橋を2本、そのうち1本は、明石海峡大橋を上回る事業規模となるものとなれば、巨額の建設費が必要となることは想像するに難くない。このコストに対してベネフィットはどうだろうか。つまり、開通後、採算が取れるか。どの道路事業にも立ちはだかる課題であるが、コストに対してベネフィットを見込めていないことが考えられる。 そのうえ、島原や天草の付近は、豊かな自然環境を維持している地域である。特に天草は「イルカの聖地」ともいわれる、イルカの生息地として知られている。豊かな漁場であった、明石海峡に長大橋を架けるにあたっては、環境保全も大きな課題となっていたが、島原天草長島架橋でも、十分な調査と配慮が必要となることは間違いない。その点も、事業化の課題となっているのかもしれない。 コストとベネフィット、それから、環境の課題は立ちはだかるものの、道路事業の実現に向けての活動は積極的である。地元の機運を高めれば、事業化に至る日も、もしかしたらくるかもしれない。 【お詫びと訂正】公開時の表記に誤りがありましたので、正しいものに修正いたしました。お詫びして訂正させていただきます。
文=KURU KURA編集部 資料=島原・天草・長島架橋建設促進協議会