文化財が政争の具に?! 移築にNOを突き付けた市議会の思惑 イコモスが現地保存求める「旧門司駅の遺構」
市の協議呼びかけに議会主要会派応じず
修正動議の可決を「摩訶不思議」と表現した武内和久市長は、公の場で議論をするよう申し入れましたが、修正動議に賛成した「自民党・無所属の会」「公明党」「ハートフル北九州」は「必要はない」と回答したということです。 ハートフル北九州 森結実子市議 「4会派呼んでそこをバラバラにして亀裂を生じさせて再議に持っていくつもりだと私は見ていました。再議に持って行かれるよりは、でない方が得策だろうという判断です」 北橋市政時代は自民・公明・民主系とオール与党状態だった北九州市議会。来年の市議選までその構図が変わらない中、武内市長は・・・
移築せず現地で建設へ 市長が方針
北九州市 武内和久市長 「各会派色んなことをおっしゃる方がいる。一致団結しているのは予算を修正するということだけ。それ以外は色々な声がある。本来は市民に見える形でオープンに議論する。これが本当は一番良かった。それは受け入れてもらえなかった」 武内市長は、議会の議決に基づき、現地に複合公共施設の建設を進める方針を示しました。 門司駅の遺構をめぐっては市側の説明が不十分との意見も出ていましたが、市議会の主要会派は公の場で市長と議論することを避けました。「文化財の保護」と「開発」をどう両立させていくのか。市議らの思惑が見え隠れする中、一番重要な市民への説明が不十分な状況が続いています。