メッカ大巡礼始まる 最高気温48度の酷暑予想
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【6月14日 AFP】サウジアラビアで14日、イスラム教の聖地メッカ(Mecca)への大巡礼「ハッジ(Hajj)」が始まった。酷暑の中、聖モスク(Grand Mosque)の黒布で覆われた直方体のカーバ神殿(Kaaba)の周りを数多くの巡礼者が回った。 国営メディアによれば、10日までに約150万人の巡礼者が同国入りした。巡礼者の多くは、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で8か月続くイスラエルとイスラム組織ハマス(Hamas)の紛争への悲しみを表明している。 今年もここ数年と同様酷暑に見舞われ、期間中の最高気温の平均値は44度と予想されている。 保健省のムハンマド・アブドゥラリ(Mohammed al-Abdulali)報道官は今週、AFPに対し、昨年は高温で体調を崩した人の数が1万人以上報告され、その10%は熱中症だったと述べた。暑さ対策としてミスト発生装置や遮熱性舗装などが導入されているという。 13日に巡礼者に送信されたメールでは、定期的な水分補給で「水を1日に2リットル以上飲む」ことと、「常に日傘を持ち歩く」ことが指示され、また気温が48度に達する恐れがあると警告された。 映像は13、14日に撮影・一部提供。(c)AFPBB News