岩村昂太(三菱重工相模原ダイナボアーズ) (C)JRLO

重要な一戦である。『NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24』中断前の大事なゲームとなる第6節。三菱重工相模原ダイナボアーズが1月ホストゲーム3連戦の締めくくりに東京サンゴリアスを迎え撃つのだ。 【PHOTO】チェスリン・コルビ(東京サンゴリアス) 連勝発進した相模原DBだが、現在3連敗。第3節・トヨタヴェルブリッツ戦は引き離されても食らい付く展開ながら最終的には40-54と逃げ切られると、第4節・横浜キヤノンイーグルス戦では序盤から3トライを畳み掛けて27分まで22-3とリードを築いた。だが前半の内に2点差まで詰められ、その後は追いつ追われつのシーソーゲームを繰り広げたものの、後半2枚のイエローカードが響いて35-40の逆転負けを喫した。そして埼玉ワイルドナイツとの前節は前半7トライ、後半5トライを量産されて81-21の大敗に終わった。 完敗後、グレン・ディレーニーHCは「正直ショック、かなりびっくりしている。第4節までは結構いいラグビーをしていたと思うが、今日はまったくできずに終わってしまい残念」と悔しさを露わにしつつ、「今日のようなパフォーマンスは許せないこと。ここから自分たちで考え、またいい流れを作らなければいけない」と次節での修正を誓った。 SH岩村昂太主将も「どこに問題があったのか、改めて映像を確認し、一人ひとりが自問自答しないといけない。もう一度しっかり自分たちにベクトルを向けて何が悪かったのか、準備の段階で何ができていなかったのか、試合ではどういうマインドセットでいたのか。振り返って次に生かしていきたい」と唇を噛んだ。 対する東京SGは3連勝中。第3節・三重ホンダヒートを相手に34-16でボーナスポイントを獲得すると、続くコベルコ神戸スティーラーズ戦は苦しめられたが、相手のミスを逃さず44-36。前節は残り10分まで17-25と追う苦しい展開も71分に南アフリカ代表WTBチェスリン・コルビの高い突破力を生かしたトライ、78分には19フェーズを重ねた意地のトライを叩き込んで29-25の劇的逆転勝利を飾った。敗れた藤井雄一郎監督も「選手は精一杯持っているものを出して立ち向かってくれた。これ以上のものは求められないかなと思う」、勝利した田中澄憲監督も「本当によく我慢して、80分トータル23人でしっかりと勝ち抜いてくれた。本当に選手のことを誇り思う」と選手たちを称えたのだった。 両軍の試合登録メンバーは以下の通り。 【相模原DB】 1蜂谷元紹、2宮里侑樹、3知念雄、4リンディ真ダニエル、5エピネリ・ウルイヴァイティ、6吉田杏、7佐弘樹、8ジャクソン・ヘモポ、9岩村昂太、10ジェームス・グレイソン、11中井健人、12カーティス・ロナ、13岩下丈一郎、14アライアサ空ローランド、15マット・ヴァエガ、16中村篤郎、17森本潤、18石井智亮19ティモテ・タヴァレア、20徳田亮真、21福山竜斗、22ジャック・ストラトン、23マリノ・ミカエリトゥウ 【東京SG】 1小林賢太、2堀越康介、3細木康太郎、4トレヴァ・ホゼア、5ハリー・ホッキングス、6下川甲嗣、7サム・ケイン、8箸本龍雅、9齋藤直人、10高本幹也、11チェスリン・コルビ、12中野将伍、13尾崎泰雅、14尾崎晟也、15松島幸太朗、16呉季依典、17森川由起乙、18大賀宗志、19飯野晃司、20タマティ・イオアネ、21流大、22イザヤ・プニヴァイ、23河瀬諒介 果たして、相模原DBがホストゲームで大敗ショックを振り払って中断期間を迎えるのか、東京SGが敵地で4連勝を飾り、『THE CROSS-BORDER RUGBY 2024』へ駒を進めるのか。『NTTリーグワン2023-24』第6節・相模原DB×東京SGは1月20日(土)・相模原ギオンスタジアムにてキックオフ。チケット発売中。