海洋ごみでXマスリース作り ビーチ清掃や環境教育も 宇検村平田
鹿児島県宇検村平田で21日、「奄高生と海洋プラを使ったクリスマスワークショップ」があった。同村内の小中学生や保護者20人余りが参加。同村の海岸に漂着した浮きに絵の具を塗ったり、シールを貼ったりしてクリスマスリース用の飾りを作成。網で輪の形にしたリースに飾り付け、集落の建物(アシャゲ)に掲げた。 同村屋鈍の海岸で漂着する浮きなどを拾い集めている髙島愛子さんと、子ども向けにアート体験活動を提供する「ArtLabAmami」の中山貴美子さんが企画。同村の地域おこし協力隊の栄雄大さんが協力し、同村主催で開いた。県立奄美高校美術部の12人と武蔵野美術大学(東京都)の学生1人も支援した。 参加者は21日、平田公民館前の海岸でビーチクリーンを行った後、公民館で海洋プラスチックをテーマにした教育ビデオを聴講。鳥が誤って大量のプラごみを食べていることなどを学んだ。一部児童には、奄高生が海洋ごみを扱った絵本を読み聞かせ、説明した。 飾り作りでは、髙島さんが数年間かけて集めた大きさや形、色の異なる浮きに、用意された金や赤の絵の具を使って、塗り方を工夫して模様をつくったり、塗った後に目が描かれたシールを貼ったりして、自由な発想で次々と飾りを作っていった。
参加した田検小4年と1年の児童はともに「鳥がプラスチックをいっぱい食べていて驚いた。初めて知った」と話し、飾り作りは「自由に色を塗れて楽しかった」「シールを貼って、顔にするのが楽しかった」と笑顔を見せた。 栄さんは「楽しくできたことが一番。(海洋ごみの問題について)いきなり大きなことはできないが、子どもたちが興味関心を持ち、自分たちができることを考える一歩になれば」と語った。