寒い季節にバチッとくる"静電気"!「起こりやすい人」と「起こりにくい人」の違いや、手軽にできる対策とは?
冬の寒い時期、ふとした瞬間に「バチッ!」とくる、いや~な静電気。車の乗降時、エレベーターのボタンを押す時など、様々なシチュエーションで発生する静電気ですが、街で調査をすると「バチッ」となりやすい人がいる一方で、あまり気にしたことがないという人もいます。今回は、タレントの山本真希調査員(以下、山本調査員)が「静電気がバチッとなりやすい人とならない人の違い」について調べました。 【動画】握るだけ!ドアノブのいや~な「バチッ!」を防いでくれる超身近な生活用品がこちら【8分30秒~】
静電気が発生する人としない人の違いは「触り方」にあり?
今回、静電気について教えてくれるのは、静電気学会の会長も務めた、千葉大学の山野芳昭名誉教授。静電気は、物と物とが接触した時に発生します。 衣服の摩擦などで生じた電気が、体にたまる静電気。体に静電気がたまった状態で、ドアノブなど金属製の電気が流れやすいものを触ると、体にたまっていた静電気がドアノブに向かって一気に流れ、「バチッ!」という衝撃を感じるのです。 (千葉大学・山野芳昭名誉教授) 「夏は湿度が高いということと、人は汗をかいていますので、衣服にたまっても汗などの水分を伝わって逃げてしまう。冬場は乾燥していて、発生した静電気が逃げる場所がないので、人体にたまりやすくなる」 しかし、同じ乾燥した環境なのに「バチッとなりやすい人」と「ならない人」がいます。その理由の一つが"触り方"にあるのだとか。 静電気が起こりやすい人はバチッとくるのが怖くて、恐る恐るドアノブを触りますが、逆にほとんどバチッとこないという人は、躊躇なく大胆にドアノブを触っていました。なぜ、触り方でバチッとくるかこないかが別れるのでしょうか? (千葉大学・山野芳昭名誉教授) 「指の先、とがったところから放電しやすいので、指先から触る人は放電が起きやすい。手のひらで触る場合、面積に対して流れる量が少なくなり起きにくい」 中には、「服の中に手を入れて触る」という人も。この触り方は、服を介しているため放電が起きず、静電気が起きないとのことでした。