中山美穂さん急逝、トップアイドルから女優に転身、『Love Letter』で映画賞席巻
俳優で歌手の中山美穂(なかやま・みほ)さんが、亡くなったことが分かった。6日、所属事務所BIS APPLEが発表した。54歳。東京都出身。 中山美穂さん急逝、トップアイドルから女優に転身、『Love Letter』で映画賞席巻 同社は「関係者各位並びにファンの皆様」と題し、「本日12月6日に、弊社所属のタレント中山美穂が自宅で亡くなっているのが発見されました。日頃よりお世話になっている関係者の皆様及び応援してくださっているファンの皆様に、突然このようなお知らせをすることになり、心苦しいばかりですが、あまりに突然の出来事で、弊社も驚きと悲しみでぼう然としております」と発表。「死因などの詳細は現在確認中です」としている。 中山さんは1985年、TBSの連続ドラマ「毎度お騒がせします」でデビュー。同年に「『C』」で歌手デビューし、17万枚を超えるセールスを記録し、一躍トップアイドルの仲間入りを果たした。 同年『ビーバップ・ハイスクール』のヒロインで映画デビュー。87年、主演したTBS「ママはアイドル!」は最高視聴率28・6%を記録。その際に演じた「ミポリン」の愛称が定着した。 92年、フジテレビの主演ドラマ「誰かが彼女を愛してる」の主題歌で、WANDSと共同名義で発売した「世界中の誰よりきっと」が183万3000枚のミリオンセールスを記録。95年の主演映画『Love Letter』ではブルーリボン賞主演女優賞など映画賞を席巻し、女優としても地位を確立した。 2002年6月、ミュージシャンで小説家の辻仁成と結婚。フランス・パリに移住し、04年1月に長男を出産した。辻とは14年に離婚した。 19年に歌手活動を再開。今年2月から全国ツアーを開催。この日正午過ぎ、大阪で開催する予定だったクリスマスライブの開催を中止することが発表されてから直後の訃報となった。 『Love Letter』などの岩井俊二監督は、自身のSNSを更新。「デビュー40周年、『Love Letter』30周年、そんなメモリアルな来る2025年、雪のあるうちに一緒に小樽に聖地巡礼しよう。そんな約束をしていた矢先の訃報だったという。悔しい想(おも)い、無念な想い、さまざま渦巻くけれど。まだご冥福をとか、極(きま)り文句は口にしたくない思いもある。今夜は気持ちだけですが、あなたの側にいようと思います」と悼んだ。 取材/記事:The Hollywood Reporter 特派員 鈴木元