1万円札をカラープリンターで偽造 大麻の購入に使用したとされる男に執行猶予付き有罪判決 大阪地裁
1万円札を印刷して偽造し、大麻を購入するために使用したとして、通貨偽造・同行使の罪に問われた男の裁判員裁判で、大阪地裁は13日、男に執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。 大阪市東淀川区のアルバイト店員の男(21)は去年6月から8月にかけ、自宅などで携帯電話で編集した1万円札の画像データをカラープリンターで印刷するなどして紙幣を偽造し、それを大麻の購入にあてるために使用したとして、通貨偽造・同行使の罪に問われていました。 男はこれまでの裁判員裁判で「まちがいありません」と起訴内容を認め、弁護側は「大学受験の失敗など、将来の不安から大麻に手を出し、その購入のため及んだ短絡的な犯行だった。通貨も流通しておらず、悪質性は低い」などとして、執行猶予付きの判決を求めていました。 一方の検察は「一見すると本物に見える精巧さはあり、通貨の信用に関わる悪質な犯行である」として、懲役3年と偽造紙幣の没収を求刑していました。 13日の判決で大阪地裁は「偽造された1万円札は表と裏で上下が違うなど、精巧とはいえないが、被告は偽造のため上質紙を購入し、試し刷りなど試行錯誤を繰り返していた。大麻を購入するための短絡的な動機も非難を免れない」とした一方「反省し、家族の支援も期待出来る」として、男に懲役3年、執行猶予4年の判決を言い渡しました。
ABCテレビ
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