新型コロナ専門家会議が会見(全文2)東京・大阪は感染拡大警戒地域
受診基準に達したときの対処を話し合ってほしい
ですので、日頃からの備えとして、自分の住んでいる場所ではもし自分が受診基準に達するような体調になったとき、どこに行けばいいのか、そしてどういう手段で行けばいいのか、そこに行くとどういう体験をするのかといったようなことを、いろんな形でこの外出ができない期間にご家族とかあるいは親しい方々といっぱい話し合っていただきたいですし、そしてその中で、今ご質問にあったような万が一、重症化してしまったときにはどういう経験をするんだろうか、そのとき受けたい医療というのはどういうものなのか、あるいは受けられないかもしれない医療というのはなんなのかということもタブーなく話し合いをしていただきたいなというふうに思っています。 私どもの仲間であります生命倫理や医療倫理の研究者の方々が最近、もし人工呼吸器などが足りなくなったときにどういうふうにその意思決定をしていけばいいのかというようなことについて提言を出されています。生命・医療倫理研究会というところが3月30日に、感染爆発時の人工呼吸器の配分を判断するプロセスについての提言と出されているんですけども、これに関わった方々にお伺いすると、もしも人工呼吸器が足りないときに患者さんが急増したときに、どの人から装着していけばいいのかとか、そういう判断を医療者だけに求めるのは非常に酷なことで、医療者も非常につらい思いをされますので、それは海外の映像などからもお察しいただけるかと思います。 ですので、なるべく日頃から、そういうことは他人事じゃないんだということで、心の備えですね、これから情報の備えをぜひしていただきたいというふうに思っております。以上です。 脇田:じゃあそちらの方どうぞ。
子供の重症化リスクをどう考えているのか
共同通信:共同通信の【ウエ 00:44:02】と申します。すいません、子供の、関連して伺いたいんですけれども、子供に大きい感染拡大ということは今のところ見られないということですけれども、子供自身、子供とか乳幼児のいわゆる重症化のリスクということについては、例えば今日ですと、山梨県で0歳の赤ちゃんが一時、心肺停止で搬送されたという発表があったんですけれども、子供の重症化リスクについては今のところどのように考えられていますでしょうか。ちょっとあらためて知見を伺えれば幸いです。 西浦:海外のデータなんですけども、年齢別に見た致死率だったり、あるいは年齢別の重篤患者に関するリスクというのが推定され始めているんですけれども、乳幼児に関しては分からないんですけど、少なくとも学校に関連して推定をしてきたんですが、小中学生の致死率というのは大人のそれと比べてもほとんどないぐらい低いと、まれにもちろん感染者が重篤化するということは中国で報告もされているのでゼロではないんですけれども、成人だったり、あるいは高齢者と比較すると、相当に低いことが知られています。