マスク氏が開発に注力 脳にチップ“考えるだけでPC操作” 体動かなくても…初の被験者「大きな希望」
再びパソコンを使えるようになったことで、日本語の勉強を始めたというアーバウさん。いつか日本へ行くという新たな夢もできました。 アーバウさん 「(脳インプラントは)将来への大きな希望を与えてくれました。全てが突然変わった。人生で再び様々な経験ができる可能性が増え、以前より人に頼らずにすむようにもなった」 アーバウさんのように、身体が麻痺した人や、全身の筋肉が衰える難病ALS=筋萎縮性側索硬化症などの患者にとって、“一筋の光”となっている脳インプラント。
ただ、専門家は、人間の脳の構造は複雑で、開発には時間を要すると指摘します。 ノースウェスタン大学神経科学部 リー・ミラー教授 「(脳インプラントの)問題は、脳に異物を突き刺しているということ。脳は身体の一部として、何百万年も前から異物に抵抗するよう発達してきた。我々は脳の免疫システムを理解する必要があるが、まだ十分に解明できていない」 ◇ ニューラリンクは、脳インプラントの全ての臨床試験を2031年に終え、実用化につなげたい考えです。