メキシコ映画界期待の新星リラ・アビレス監督が、少女の揺れ動く心を瑞々しく描く 映画『夏の終わりに願うこと』
ベルリン国際映画祭エキュメニカル審査員賞受賞、アカデミー賞国際長編映画賞ショートリストに選出された、リラ・アビレス監督長編第2作、映画『夏の終わりに願うこと』。この度、本作の30秒予告映像が公開された。 7歳の少女・ソルは、父・トナの誕生日パーティーのため祖父の家を訪ねる。病気で療養中の父と久しぶりに会えることを喜ぶソルだったが、身体を休めているから、となかなか会わせてもらえない。従姉妹たちと無邪気に遊びまわることも、大人たちの話し合いに加わることもできず、いらだちや不安が募るばかり。やがて父との再会を果たしたとき、それまで抱えていた思いがあふれ出し、ソルは“新たな感情”を知る。よろこび、悲しみ、希望、落胆。波打つ自身の感情の変化に戸惑いながらも、物語のラスト、少女が願ったこととは。 「メキシコ映画界の新たなパイオニア(IndieWire)」とも評されるリラ・アビレス監督の最新作である本作は、長編2作目ながらベルリン国際映画祭エキュメニカル審査員賞を受賞し、東京国際映画祭ほか70以上の映画祭で上映された。アカデミー賞国際長編映画賞のショートリストにも選出されるなど、世界中で注目を集めた。 同じメキシコ映画界から、アカデミー賞受賞監督であるアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、ギレルモ・デル・トロ、アルフォンソ・キュアロンからも応援の声が上がっている。中でも『ゼロ・グラビティ』『ROMA / ローマ』のアルフォンソ・キュアロンは、リラ・アビレス監督の俳優の持つ自然な雰囲気を捉える力を絶賛。Los Angeles Timesのオンライン取材では、「リラ・アビレスは、俳優が何を望んでいるかを完璧に理解している。彼女の最大の武器は、明確なビジョンと内面の豊かさだ」と語った。 映画『夏の終わりに願うこと』は、2024年8月9日(金)より全国順次ロードショー。
otocoto編集部