<櫻井翔>人気政治家役に「正直戸惑いも」 1話ごとに“見えるもの”が変わっていく新金曜ドラマ 「じっくりと楽しんで」
実際に同世代の政治家の方もいらっしゃいますが、やはり圧倒的に僕より年上の方が多いと思うので、その貫禄、風格というものをどう出せばいいのか、正直戸惑いもありました。でも原作を読んで、清家は私たちと遠くない存在の政治家だと感じたので、あまり型にはめて演じなくてもいいのかなと。
クランクインは第1話の記者会見のシーンでしたが、囲み取材やぶら下がり取材のようなイメージで現場に入ると、厚生労働省の台や日本国旗が掲げられた完全な会見場が組まれていて。シチュエーションに圧倒されて久しぶりに緊張しましたね。あとは組閣のシーンも印象的。清家は厚生労働大臣としてその場に立っているのですが、こちら側からの景色はこう見えるんだと疑似体験した感じで。ここにいる全員が国を司る中心にいる人たちだと思うと、不思議と圧を感じました。
--監督と何度もディスカッションをしてお芝居をされていると感じました。清家という役はつかめてきていますか。
まだ現時点では、現場に来ては清家の役をはめて、また来てははめて、という状態。都度チューニングをしながらといった感じです。清家という役は、全話通して見てみて、今どの立ち位置にいるのかというところのチューニングがものすごく難しいので、俯瞰(ふかん)で見ている監督やプロデューサーとディスカッションして意見をもらうという部分が本当に大きいんです。そんな中でも、清家が“まっすぐに見える”ようには演じたいなと思っています。
--主人公・道上については、どんな印象をお持ちですか。
原作とはまた違う顔が見えて、キャラクターの幅が広がっているのがドラマ版の道上の面白いところの一つだと思います。清家と道上は中盤になるとそんなに会うチャンスがないんですよ。だから“遠距離恋愛”とは言いませんが、ある意味それに似たようなつながり、緊張感みたいなものがあって、それが作品の一つの筋になってくるように思います。