バスケ男子強化試合、試行錯誤の日本は逆転負け 「いろいろトライしている」
バスケットボール男子は22日のパリ五輪に向けたオーストラリアとの強化試合で89-90で逆転負けした。 試合終了のブザーと同時に主将の富樫が中央付近から放った3点シュートはリングに収まったが、あと1点届かなかった。若手の選手を起用するなど試行錯誤しながらの一戦。富樫は「どんな試合であれ、勝ち切らないといけなかった。勝った上で(課題を)修正していけないと…」と唇をかんだ。 試合の多くの時間をリードしていた。第1クオーターの残り1分半で富永が3点シュートを2本決めるなど主導権を握ったかに見えた。 しかし、後半に入り、守備の連携が乱れた。崩されたところで思わず手を出しファウル。試合を通じてフリースローで24点を献上した。吉井(A東京)は「ボーナスを与えてしまった」と反省を口にした。 「プレシーズンマッチ」(ホーバス監督)と位置づけるように、選手を入れ替えながら連携を確認する場でもあった。「新しいプレーも10ぐらいあり、いろいろトライしている。すごい勉強になった」。ホーバス監督は収穫を口にしつつも勝利を逃した悔しさもにじませていた。(石原颯)