マーリンズのシューメーカー監督（ロイター＝USA　TODAY　Sports)

　ドジャースのデーブ・ロバーツ監督（52）が20日（日本時間21日）のロッキーズ戦前に、改めて「50―50」を達成した大谷翔平投手（30）の存在や凄さについて語った。 　19日（同20日）のマーリンズ戦を「私の野球人生で見た最高の試合だった」と振り返った指揮官は「私はショーン・グリーンとプレーしていた時に彼が6打数6安打で4本塁打を放ったのを目撃し、これもかなりすごかったが、ショウヘイが昨日成し遂げたことは、私が今まで見た中で最も印象的なことだと思う」と称賛した。 　さらに「ずっと起こることを期待していて、彼は一瞬で飛び過ぎてしまったから、今夜ここにいるファンらの中には（直接見られなくて）がっかりした者も多くいると思う」と本拠地での記録達成を待ちわびていた地元ファンを気遣った上で「でも野球にとっては、何ともご褒美だった。ショウヘイがダッグアウトとチームメイトを見た時の様子といったら…」と前夜の興奮を思い返した。 　大谷はさらに1本塁打、1盗塁を加えて「51―51」にまで伸ばしたが「彼を知っている私としてはおそらく今度は『60―60』を見据えているんじゃないかな。とにかく何が起こるかわからない」と冗談とも思えない次の記録を笑いながら口にした。 　また、大谷との勝負を避けず名場面を作り上げた陰の立役者、マーリンズのスキップ・シューメーカー監督（44）には試合後に携帯メールで感謝の気持ちを伝えたと明かし「彼の行動は品格のあるものだと思った。野球は、我々全員を合わせたものよりも大きなものであり、あの瞬間、彼は逃げるのではなく正しい対応をしてくれた」と紳士的な行動に賛辞を送った。