4安打の阪神・前川右京に「大きな成長を感じる」見事な内角球への対応力 谷佳知氏の視点
「DeNA9-6阪神」(20日、横浜スタジアム) 2位の阪神は投手陣が踏ん張れず、連勝が5で止まった。首位・巨人が勝ったため3ゲーム差に後退した。惜敗した中で気を吐いたのは、4安打2打点をマークした前川右京外野手(21)。巨人、オリックスで活躍した谷佳知氏は「内角球への対応がいい。ここにきて大きな成長を感じる」とその打撃に高い評価を与えた。 【写真】木浪の適時打で生還した前川とタッチを交わす岡田監督 谷氏が注目したのは、四回1死一、二塁で迎えた第2打席。森唯に追い込まれた後、内角へのカットボールを詰まりながらも右線にはじき返して適時二塁打とした。 「内角球に対してしっかりと踏み込み、そこから体をうまく回転させて詰まりながらも右線に落とした。多くの左打者が詰まるのを嫌がって、少し体を開いて打ちにいくボールを見事に軸回転でさばいた」と称賛し、「シーズンを通して1軍で初めて出場機会を得て、ここにきて大きな成長を感じる。状態が良くないと、しっかりした技術がないと、4安打は打てない」と続けた。 逆転優勝へ後がなくなってきた阪神だが、6番を打つ前川の好調ぶりは頼もしい。谷氏は「前川が引っ張る形で下位打線につながりが出てきている。諦めなければまだ優勝のチャンスはある」と期待を寄せた。