ダイキン米企業と合弁、空調機部品を製造・販売
ダイキン工業は26日、米空調用圧縮機メーカー「コープランド」と、住宅用空調機の基幹部品である圧縮機を製造、販売する合弁会社を、2025年上期に米国で設立すると発表した。米国では空調機の省エネ規制が強化される見通しで、合弁会社で生産する圧縮機には、ダイキンが強みとする省エネ性能の高いインバーターを搭載する。
出資比率はダイキンが49%、コープランドは51%とする方針。ダイキンによると、米国の住宅用空調機は、インバーターを搭載していない圧縮機が大半を占めるが、省エネ規制の強化により、30年にはインバーター搭載の比率が50%に達するとみられる。
十河政則会長兼CEO(最高経営責任者)は東京都内で記者会見を開き、合弁会社設立の狙いを説明した。米国のトランプ次期大統領が、メキシコとカナダからの輸入品に25%の関税を課すと表明したことについては、自社のメキシコ工場の生産ラインを、主に米国向けの仕様から南米向けに変える可能性を示した。