「ジョージ・クルーニーは最低?」 サンドラ・ブロックらが映画「ゼロ・グラビティ」来日会見
12月13日から日本で公開される米映画「ゼロ・グラビティ」の封切りを前に、主演のサンドラ・ブロックらが4日、来日記者会見を行った。アカデミー賞候補との呼び声もある同作の撮影エピソードや、プライベートでも仲がいいという共演のジョージ・クルーニーについて語った。
作品について
「ゼロ・グラビティ」は、予期せぬ事故によって宇宙空間に投げ出されたスペース・シャトル乗組員が絶体絶命の状況の中、地球への生還を目指すストーリー。出演はサンドラ・ブロックとジョージ・クルーニーで、2人は初共演。 サンドラ扮するメディカル・エンジニアは、シャトルの船外ミッション中、連鎖反応で次々と破壊された人工衛星の破片(宇宙ごみ)に襲われ、宇宙空間に投げ出されてしまう。生き残ったのは、ジョージが演じるベテラン宇宙飛行士と彼女の2人だけ。地上との交信も断たれ、シャトルも大破。2人は無事に生き延び、地球に生還することができるのか。「スペース・サイエンス・エンターテインメント」と銘打ち、圧倒的な臨場感で宇宙空間やサバイバルの模様を描く。 監督は「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」や「トゥモロー・ワールド」などで知られるアルフォンソ・キュアロン。プロデューサーは「ハリー・ポッター」シリーズ全8作品を手がけたデイビッド・ヘイマンが務める。
記者会見やり取り
この日の記者会見には、サンドラのほか、キュアロン監督とプロデューサーのヘイマンも出席した。 作中では、圧倒的に1人の場面が多いサンドラ。ぐるぐると何回転もして宇宙に投げ出されるシーンなど、臨場感たっぷりに宇宙空間を表現する撮影では、なかなか苦労もあったようだ。サンドラは「撮影中に私が孤独だったかというと、答えはイエス。でも、この映画を撮るためには完璧な、理想的な状況だった。私は繋がれ、ぶら下げられたり、箱の中に入れられたりして、あたかも宇宙にいるような空間が作り出された」と、監督やスタッフらの努力を称えた。 そうした宇宙の「無重力状態」を映像で表現するために、撮影ではさまざまな道具の発明や工夫がなされた。キュアロン監督は「今回、無重力という状態を体感してもらうために、宇宙空間でモノがどのように動くのか、コンピューターでシミュレーションをやってみて映像化した」と説明。例えば宇宙ごみの爆発や、宇宙飛行士を繋いでいるロープの動きをシミュレーションしたという。