ホールインワンにまつわる“普通ではない”裏話 スピース「使い過ぎていた」
ゴルフにはしかるべき準備に対し、面白い形で見返りが得られるときがある。 4月「バレロテキサスオープン」の第1ラウンドの最中、ジョーダン・スピースは199ヤードの16番(パー3)でホールインワンを達成した。 【画像】 不動裕理が愛用するマレットパター
完璧なラインで、完璧な飛距離。それは完璧なショットだった。しかし、それはあと少しで実現しなかったかもしれないのである。 ラウンド後の記者会見にて、スピースはショットで使用したタイトリストT100の7番アイアンは、その時、彼のバッグに入っていた唯一のおろし立てのクラブだったことを明かした。 「僕は7番アイアンを打つのが好きで、番手間の飛距離を確認する上で、7番アイアンを使っていたけど、5ヤードほど飛び過ぎていたんだ」 「なぜかはわからなかったので、水曜日のプロアマの後、練習レンジに溝の真新しい新品の7番アイアンを持って行って試してみたら、スピン量は狙い通りの数字になり、4~5ヤード飛距離が落ちたんだ。もし、昨日7番アイアンを替えていなかったら、僕はあれを達成できていなかったんだ。面白いものだね」 ちょっと待った。なぜ彼は7番アイアンのみを変更し、アイアンの他の番手は替えなかったのだろうか? その答えを深掘りするため、GolfWRX.comは今週「CJカップ バイロン・ネルソン」(テキサス州・TPCクレイグランチ)の火曜日に、スピースから話を聞いた。 スピースによると、彼と彼のコーチであるキャメロン・マコーミック氏がともに練習を行う際は、偶数の番手のアイアンを使用することが多いのだが、スピースが単独で練習する際は、奇数の番手を選んでいるとのこと。 そして、奇数の番手で彼が最も多用するのが、7番アイアンなのである。お気に入りの番手があるのは、全くもって珍しい話ではなく、タイガー・ウッズが練習で8番アイアンを多用するのは有名な話だが、スピースにとってそれは7番なのである。