ホールインワンにまつわる“普通ではない”裏話 スピース「使い過ぎていた」
「僕は7番アイアンでかなり打っているね。一人の場合は特にそうだね」と、スピースは火曜にGolfWRX.comに語った。 スピースは長時間の練習をいとわないため、これまでも、よく溝を摩耗させてきた。 「僕の6番と8番アイアンと比較すると、(7番の)スピン量は低かったので、飛び過ぎていたんだ。僕はその原因を特定しようとした。もしかしたら、アイアンの造りのせいかと思い、ライ角とロフトを確認してみたのだけど、全て問題はなかったんだ」 「だから、最終的に僕は“新しいので問題が解決するか試してみて良いかな”と言ったんだ」と、その時の状況について説明した。そして、いつも通りの仕様に組まれた新しいタイトリストT100の7番アイアンを受け取ったのである。 その後、彼は木曜日に199ヤードからホールインワンを達成した。 「たぶん、アイアン1本だけを変更したのは、今回以外で1度しかないと思うので、あれは普通のことではなかったね。僕が思うに、あれは使い過ぎて、溝が摩耗してしまっていた」とスピースは続けた。 このストーリーを読んでいるアマチュアにとっても、ここには価値のある教訓がある。アマチュアがスピースほど練習することはないであろうし、彼の7番アイアンを使用した練習量に達することもないであろうが、それでも定期的にアイアンとウェッジの確認を行うのは重要なことである。
ゴルフクラブのフェースの溝が著しく摩耗していると、インパクト時に発生するボールとフェースの摩擦が低減し、結果としてスピン量が減って飛距離が伸びてしまうのである。 最初に確認すべきクラブは、バッグの中で最も摩耗が進みやすい、バンカーやグリーン周りで最も使用するウェッジとなる。参考までに書いておくと、PGAツアーの選手たちは、1、2カ月おきにロブウェッジやサンドウェッジを交換する。 次に確認すべきクラブは、練習レンジで最も使用しているアイアンセットの番手だ。それがPWであれ、ウッズのように8番アイアンであれ、スピースのように7番アイアンであれ、特定の番手を集中して使用している場合、パフォーマンスに影響が出るため、交換を必要とすることがある。 お気に入りの番手を使用した際、ゴルフボールがグリーン上で以前のように着弾せず、スピンが利いていないように感じたり、弾道や飛距離に異常を感じたりした場合、そろそろ交換のタイミングかもしれない。 また、指の爪を使えば、より手軽な方法で、クラブの溝の摩耗具合を調べることができる。もし、溝が感じられず、フェースがフラットに感じられるようであれば、そのクラブは爪テストに失格したことを意味するので、新しいクラブへの替え時ということになる。 場合によっては、スピース同様、セット全体ではなく、摩耗の進んだ特定の1本のみ、替えれば済むかもしれない。そして、スピース同様、ゴルフはその準備と細部への注意に報いてくれるかもしれない。 (協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)