５回表無死二塁、山本の一塁前バントで、三塁手福永が送球を捕球ミス

【荒木雅博の目】◇２８日　中日１―５ＤｅＮＡ（バンテリンドームナゴヤ） 　中日は２連敗で、借金が今季最多タイの「６」となった。ネット裏で試合を見守った本紙評論家の荒木雅博さんは、０―１から３点を失った５回に注目。痛恨の失策で失点を招いた福永裕基内野手にレギュラー奪取の期待を込めて活を入れた。 　ミスが起きたのは５回無死二塁。ＤｅＮＡ・山本の一塁方向へのバントを一塁・板山が猛然とダッシュして捕球して、三塁へ送球。タイミングはアウトだったが、三塁・福永は捕球できずボールは外野を転々。二走の宮崎が一気に生還した。 　荒木さんは「送球が二塁寄りだったから、走者が気になったんだと思う。でも、捕れなかったら点が入るんだから、ぶつかってでも捕りにいかないと。走者をアウトにすることよりも、まず捕ることを優先するべきだった」。こう指摘した荒木さんがさらに首をかしげたのが直後のプレーだった。無死二塁から関根は初球を三塁線へバント。しかし、福永のスタートが遅れたことでバント安打となると、無死一、三塁のピンチとなって京田の右前適時打、桑原の右犠飛を招いた。 　プロ２年目の福永は今季、１番や３番で起用されるなどレギュラー獲得に近い位置にいる。そんな後輩だけに、荒木さんがかける期待は大きい。「あのプレーは明らかにミスを引きずっていたんだと思う。レギュラーになるために大事なことはミスがあっても引きずらないこと。切り替えること。優先するべきことを考えること。今回のミスを引きずらず、切り替えて次の出番に備えてほしい」と話していた。