SNS型投資詐欺発生 北上署管内 注意呼び掛け
北上署は16日までに、同署管内で投資名目で現金をだまし取るSNS(インターネット交流サイト)型投資詐欺被害が発生したと発表した。北上市内の20代男性が約100万円、40代女性が約600万円をそれぞれ詐取されており、同署は注意を呼び掛けている。 同署によると、女性は7月下旬、SNS上で「投資・高収入」などと記載されたアカウントを見つけ、掲載されたQRコードにアクセス。相手とSNS上でやりとりし、8月下旬に相手に紹介された暗号資産サイトの口座に投資目的で現金を振り込んだ。一部返金を求めたところ、相手から「(出金するためには)税金を払え」などと言われたことを不審に思い、詐欺に気付いたという。 男性は8月中旬にSNS上の副業サイトにアクセスし、「スマホ1台でホテルのビデオを視聴するだけで報酬が得られる」などと勧誘された。指示された動画を視聴して報酬を得た後、相手から「暗号資産の利益獲得を助けることで、高額な報酬が得られる。チャレンジするには先に現金を振り込む必要がある」と説明を受け、指定口座に50万円を振り込み、さらに「先に振り込まないと引き出せない」と説明されてさらに50万円を入金。それでも専用口座から引き出せないことから、詐欺が発覚した。 同署では「最初に小額を払い出しして信用させた後、高額投資を持ち掛けるケースがある」と指摘。「SNSを介して知り合った相手との投資は、詐欺の可能性が極めて高い。相手に指定され振込先が個人名義、関係のない法人名義の場合は、絶対に振り込まないでほしい」としている。