◆第９１回日本ダービー・Ｇ１（５月２６日、東京競馬場・芝２４００メートル） 　ヤマタケ（以下「ヤ」）「先週かな。友道調教師から『ディープインパクト、ハーツクライ、キングカメハメハといった指標のような種馬が一気にいなくなったね』と聞いたんだよ」 　坂本（以下「坂」）「ハーツ産駒も祭典から消えましたね」 　ヤ「実は今年、ダービー馬を出した種牡馬の産駒が一頭もいない」 　坂「ただ、ダービー馬はダービー馬からという格言もあるんですよね。今年もダービー馬の子は８頭います」 　ヤ「キズナの５頭出しは驚いたなぁ」 　坂「しかし、母系が短距離の馬が多い気が…。シックスペンスは母が砂７ハロン戦の勝ち馬です」 　ヤ「ジャスティンミラノに至っては母が直線５ハロンのナンソープＳの勝ち馬なんだよね」 　坂「僕は母系から推し馬を挙げたい。コスモキュランダです。母は芝のマイル以下で重賞２勝を挙げる一方、Ｇ１勝ちは芝２４００メートルのコーフィールドＣ。母の父も米ダート中距離Ｇ１の勝ち馬で、スピードとスタミナを兼備しています」 　ヤ「父のアルアインもダービー馬シャフリヤールの全兄だしね。俺も血統面なら“大穴”もありとみて、ミスタージーティー。この母系は姉のタッチングスピーチ（ローズＳ１着）などＰＯＧでは優秀だけど成長が遅い中長距離型のイメージだった。ただ、今年は同じ一族から２歳女王のアスコリピチェーノが誕生。本当に優秀なんだよね」 　坂「ドゥラメンテ産駒も１８年以降、東京芝２４００メートルの勝率１９．０％でディープを大きく上回っています」 　ヤ「ダービー馬はダービー馬から、やろ。ジーティーは父ドゥラメンテがキングカメハメハ産駒で２倍増しやな」 　坂「…。血統的には何でもありのように思えてきましたね」