オコン、”チームオーダー無視”は誤解? 無線の聞き漏らしだと説明「ドライビングに忙しくて……」
アルピーヌのエステバン・オコンは、F1ラスベガスGPを16番グリッドからスタートしたものの、見事な追い上げを見せて4位入賞を果たした。しかしチームからの指示をめぐり、物議を醸したシーンもあった。 ハイライト動画|F1 2023第22戦ラスベガスGP決勝 オコンは今季、モナコGPで3位入賞をいう結果を残しているが、ラスベガスでの4位はそれに次ぐ好結果となった。 しかし、ピットウォールから『ポジションをキープせよ』という無線を受け取った直後に、チームメイトであるピエール・ガスリーをオーバーテイクするオコンの姿が国際映像に映し出された。 オコンはこれまでチームメイトとのバトルではかなり冷酷なことで知られてきたが、今回の状況はそれとは無関係だと彼は明かしている。 彼曰く、無線のメッセージをきちんと聞き取れていなかったことがその原因なのだという。何が起こったのかについて、オコンは『Sky』に次のように語った。 「あのときピエールは古いタイヤを履いていて、僕は『ポジションをキープしろ』と言われたんだと思う。でもその時、僕はポジションキープを命じられたと知らなかった。僕に聞こえたのは『ポジション』だけだった。その時僕は、ドライビングで忙しかったからね」 「チームからポジションを返せと言われたら、すぐに返しただろう」 予選ではQ1敗退と絶望的な状況から、展開も味方したとはいえ4位フィニッシュした心境について、彼は次のように話した。 「クレイジーな感情だよ。おそらく予選の後はシーズンの最低点にいた。とてもがっかりしていたよ」 「シンガポールから6レース、あまり休みを取れなかったように思う。いろいろなアクシデントがあったし、トリッキーなレースもあった。でも、僕たちはチームとしていい仕事をしているし、必ずうまくいくと信じていた。でも、それが実現するまでには時間がかかった」 一方でガスリーは4番グリッドと好位置からのスタートだったにも関わらず、最終的に11位ノーポイント。落胆のレースとなってしまった。 「いろいろなことがあったけれど、一番の原因は5、6周でハードタイヤにグレイニング(ささくれ摩耗)が出てしまったことだと思う」 「そこからは回復することなく、最後の25周はとても苦しいものだった」 「スタートが素晴らしかっただけに悔しい。ジョージとシャルルの後ろ、正しい隊列の後ろにつけていたんだ。大きなチャンスがあったのは分かっているけど、ハードタイヤを履いた後は、悪夢のようだったんだ」
Jonathan Noble