ニットを楽に洗濯するには?洗濯ブラザーズに聞いてみた
クリーニングが不要になる?正しい手洗い方法を伝授
洗濯機で洗えるニットは限られることから、正しい手洗い方法をマスターしておくのが吉。手洗いを面倒がる人は多いですが、正しい手順をマスターすれば10分で完結することができるそう。本当に10分で洗濯を完了できるのか半信半疑ではありますが、茂木さんから伝授してもらった方法を実践してみましょう。 正しい手洗いの手順 茂木さん: この手順のポイントは、すすぎの前に一度脱水をすること。先ほどの話と矛盾してしまうんですが、手で絞っただけでは汚れは落ちず、洗濯機による脱水の遠心力がないと、汚れや洗剤は出ていかないんです。ここで脱水をしないまま洗濯を終えてしまうと、洗剤や汚れがそのまま残り、虫食いの原因になります。
ニットはどう干すのが正解?
洗濯を終えたら、次は干し方。布帛とは異なり、水を多く含んだニットはいつも通りハンガーに干してしまうと伸びる原因につながるため、基本的には専用のネットハンガーを使用した平干しするのがベスト。もちろん、専用のアイテムを使う手もありますが、持っていない場合にはハンガーを2つ用意することで、綺麗に干すことができます。伸びないよう、2つのハンガーに重さを分散させることがポイントです。 ◆陰干しでも早く乾かすには? 茂木さん曰く、ニットは日の当たらない場所での陰干しがマスト。直射日光が当たると、紫外線によって繊維が痛み、生地がもろくなってしまうんだとか。 茂木さん: 陰干しに加えて、部屋干しも推奨しています。ニットには空気を含むことで温かくなるという性質がありますが、特に都市部では、外干しをしてしまうと車の排気ガスなどの空気も全て吸ってしまうので、せっかく洗ったものを逆に汚してしまうことになるんです。
匂い移りを撃退するスチームアイロンのススメ
冬場に着るニットは、着るたびに洗うというよりは複数回着用してから洗濯をする、という人も多いのではないでしょうか?毎回洗うと生地が痛む原因にもなってしまいますが、一方で汚れは気になりますよね。そんな時のケアには、スチームアイロンがおすすめ。本来はシワを伸ばすためのものですが、スチームを当てることで嫌な臭いを消臭し、除菌する効果が期待できます。アイロン面は高温なので、スチームだけをニットに当てるイメージで、少し隙間を開けながらかけるようにしましょう。 茂木さん: スチームアイロンは、ニットだけではなく、コートなど、洗濯機での丸洗いが難しいアイテム全てに使える手入れ方法です。飲食店での匂い移りなどに有効です。 また、毛玉を放置したまま着てしまうと、どんどん毛玉を増殖してしまう原因になるので、洗濯する前はもちろん、日頃からハサミや毛玉取り器でケアをするようにしましょう。日々のケアとしては、ブラッシングも有効です。