次期衆院選の投開票日 いつになる? 首長選や伝統行事を控え自治体やきもき 10月27日になったら…「悩ましい」 鹿児島県内
自民党総裁選後に解散総選挙に突入し、早ければ10月27日に次期衆院選の投開票となる見方が出ている。鹿児島県内ではこの日に市長選・市議選や大型イベント、運動会を控える自治体もあり、関係者が気をもんでいる。 新総裁次第では早期の衆院解散も…鹿児島の4選挙区では10人が出馬の構え 1・3区で現職対決か
薩摩川内市は同月20日告示、27日投開票の市長選と市議選を控える。総選挙が27日投開票となった場合、最高裁裁判官の国民審査を含め、同じ日に最大五つの投票が行われる。市選挙管理委員会事務局によると、投票箱や記載台が不足する可能性があり、リース業者に確認中。足りない場合は一つの投票箱に2種類の用紙を入れてもらうことも検討する。 公示日と告示日の違いに伴う混乱への心配もある。期日前投票の期間が異なるほか、転入時期によって市長選・市議選は投票できても、総選挙は同市での投票権がない市民も想定される。投票用紙を読み取る機械は2台しかなく、手作業で分類する可能性も。上野卓也事務局長は「日程が決まるのが直前のため、多くの事を判断する時間的な余裕がない」と焦りをにじませる。 日置市では、鹿児島三大行事に数えられる妙円寺詣りと薩摩焼の窯元や飲食店などを巡る「美山クラフトウイーク」が予定されている。職員計85人が運営や会場整理に当たる。38あった当日投票所を2022年から、有権者がどこでも投票できる共通投票所8カ所に再編したため、総選挙と重なっても投票所の変更は想定していない。8投票所には約60人を配置するほか、開票作業に当たる職員の業務量などを検討中だ。
運動会の時期でもある。出水市では5小学校が実施予定。西出水小の坂之上辰志校長は「秋は地域を含め行事が多い。日程を変えるのは難しい」と話す。鹿屋市では9小中学校が計画し、うち寿小、寿北小は通常の選挙で投票所となっている。市選管は「公民館など他の場所を活用する選択肢もあるが、選挙日程が決まらないと動けない」と頭を悩ます。
南日本新聞 | 鹿児島