通天閣の中層階に和風庭園開業 社長「空中庭園の復活」
通天閣の中層階に和風庭園開業 社長「空中庭園の復活」 撮影・編集・ナレーター:柳曽文隆 THEPAGE大阪
和モダンな空間を作っちゃいました──。大阪市浪速区の新世界にある観光名所で国の登録有形文化財となっている「通天閣」は27日、中層階屋上に和モダンな「通天閣庭苑」をオープンした。通天閣観光の西上雅章社長は「初代・通天閣には日本庭園があった。復活できてうれしい」などと話している。 【動画と拡大写真】通天閣てっぺんの謎の空間は「テレビ塔計画」の名残りだった
通天閣観光の高井隆光副社長によると、これまで中層階屋上はライトアップ用の機材などが置かれているだけで、活用されていなかったという。そうした中、近年は入場者数の3分の1が外国人観光客を占めることなどから「和を感じてもらおう」というテーマで、和モダンな庭園を造ることになった。 そこで、和歌山県内のガーデニング製造会社に依頼し、約3か月にわたる工事期間をへて開園に至った。ちょうど売店の上の部分にあたり、売店内の階段を上って入場する形となる。
通天閣の大きな柱を避けるように、長いすや大きな傘、そして石が敷き詰められるなどしており、一見ここが通天閣とは思えない空間が広がっている。また、通路にも石が敷き詰められるなど、和を感じられる空間となっている。
今回の開園に、西上社長は「2年前に通天閣の入り口上の天井に初代・通天閣にあった天井画を復活させました。あす(28日)で2代目・通天閣が60周年を迎えます。初代には日本庭園があり『空中庭園』と呼ばれてたらしいです。今は梅田に(空中庭園が)ありますが。その復活という意味でこれができたこともすごくうれしいです」とうれしそうに語っていた。