息子が理系の私立大学を目指していて、「学費」にハラハラしています…「理系」と「文系」の学費はどれくらい違いますか?
子どもが私立大学の理系学部への進学を目指している場合、これから支払う学費に、不安を抱いている保護者の方もいらっしゃるでしょう。私立大学の理系学部へ進学する場合は、学費がどれくらいかかるのかを説明します。 当記事では、私立大学と国立大学にかかる学費を比較してみました。そのうえで、私立大学における理系学部と文系学部のそれぞれの学部をいくつかピックアップして、初年度にかかる学費の平均金額についてもご紹介します。 子どもの希望をかなえるためにも、各学部にかかる費用を把握して備えておきましょう。
国立大学・私立大学の学費
国立大学および私立大学の理科系学部(以下、理系学部)と文化系学部(以下、文系学部)において、それぞれの初年度にかかる学費を表1にまとめました。 表1
※参考サイトを基に筆者作成 表1によれば、国立大学と私立大学(理系学部)の授業料の差額は76万1462円、私立大学(文系学部)との差額は38万4192円です。また、私立大学の理系学部と文系学部の差額は37万7270円で、初年度から理系学部のほうが費用がかかることが分かります。 さらに、国立大学に4年間通った場合は、244万2200円の学費がかかる計算です。一方で、私立大学に4年間通った場合は、理系学部で554万1961円、文系学部で410万9015円の学費がかかる計算です。
私立大学の「文系学部」「理系学部」における学費の平均額
国立大学の学費は、文部科学省の省令によって基準が定められています。そのため、国立大学に進学する場合は、大学や学部によって、学費にそれほどの差はありません。 しかし私立大学へ進学する場合は、進学先の大学や学部によって大きく学費が異なります。私立大学における代表的な理系学部と文系学部をピックアップして、それぞれの初年度の学費平均額を表2にまとめました。 表2
※「検定料」は除く ※文部科学省「令和3年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)の調査結果について」令和3年度私立大学等入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)を基に筆者作成 表2に記載された金額から、私立大学の文系学部における学費の平均額は118万8991円で、理系学部の学費の平均額は156万6262円でした。また理系学部と文系学部の学費にかかる平均金額の差額は37万7271円で、理系学部の方が学部全体においても多くの学費がかかることが分かります。