「盛大にブーイングされるかも」大谷翔平の騒動をNY記者はどう見てる?「オオタニが嘘をつくとは考えにくい」が「質疑応答は必要だった」
大谷翔平の専属通訳を務めていた水原一平氏が違法賭博に関わっていたとされる問題は、アメリカでも依然として大きな関心を引き付けている。それはロサンゼルス・ドジャースが本拠地を置くアメリカ西海岸に限った話ではないのだろう。 【現地写真】大谷翔平「一平さんの横で大あくび」「水原通訳がいなくなったベンチで1人ポツリ…」「LAではベッツ先輩とニコニコ」大谷さんの表情で見る激動ソウルシリーズ~LA開幕戦(100枚超) アメリカ東海岸の記者がスキャンダラスな事件をどう見ているのかを知るため、ニューヨークの地元紙『ニューズデイ』のコラムニスト、デビッド・レノン氏に意見を求めた。1995年からMLBを取材する大ベテラン、レノン記者ももちろん大谷問題に注目しているという。その言葉から、アメリカの一部のファン、関係者がこの件によって受けた衝撃の大きさが伝わってくる。以下、レノン氏の一人語り。
「東海岸でも大きなニュースになっている」
大谷翔平は現在、米球界最大のビッグネームであり、アメリカのスポーツ界でも屈指の大物だ。それほどのスーパースターがこんな事件に巻き込まれたわけだから、アメリカ東海岸でももちろん大きなニュースになっている。 巨大なストーリーであり、大谷が3月25日(現地時間)に記者会見を行った後、私もニューズデイ紙にコラムを書いた。スポーツファンなら誰もが今後、この件がどんな方向に進んでいくかを興味深く見守っている。 MLBに加え、国税当局も調査にかかわっているのなら、大谷自身はもうこの件に関しては話さないだろうし、一時的に情報はほとんど出てこなくなるのかもしれない。それでも多くの人々が次の一報を待っており、全米の野球関係者の中だけでなく、社会的な話題になっていると思う。 最初にこの話を知った際、私ももちろん驚かされた。とはいえ、現在のアメリカではスポーツ賭博が急成長しており、ギャンブルが多くの人々の生活に急速に浸透している。その点を考えれば、直後のショックが落ち着いたあと、実際には最初に思ったほどにクレイジーな事件ではないように思えてきたのも事実ではある。 事件に巻き込まれた形の大谷が、スポーツ賭博に手を染めていたとは思わない。そんなことをすれば失うものはあまりにも多く、彼がそこまで愚かだとは考えられない。水原は大谷のことを長い間知っていて、とても親しかったのだろうから、銀行口座などにアクセスできても驚かない。だから大谷が会見の場で言っていたことを信じることはできる。 ただ、詳細がはっきりするには疑問点はまだまだ残り、他の多くの球界関係者、メディア同様、私もすべてを理解し切るのは難しいと思っていることは否定しない。“友人のギャンブルによる負債を肩代わりした”という説明のままであれば、受け入れるのはより簡単だった。よくある話であり、大谷は同情も得られただろう。ところがそのストーリーが、“自身の知らないところでお金を盗まれた”というふうにたった一日で変わった。これほどの急展開となれば、怪訝に思う人が多いのは仕方がないことだ。
【関連記事】
- 【写真】大谷翔平「一平さんの横で大あくび」「水原通訳がいなくなったベンチで1人ポツリ…」「LAではベッツ先輩とニコニコ」大谷さんの表情で見る激動ソウルシリーズ~LA開幕戦(100枚超)
- 【評判】水原一平氏の通訳能力、米でのリアル評はどうだった? 在米プロ通訳者が分析「水原氏は憑依型」「並の通訳ではない」後任との最大の違いは…
- 【あわせて読む】大谷翔平“アメリカ現地の人気度”…実態は? 米記者がズバリ「メッシに匹敵…野球界ダントツ」ドジャース移籍で“ここまで変わった”注目度
- 【ウラ事情】水原一平に託されていた“本当の仕事”… 「大谷翔平のインタビュー調整も」異変はいつ起きていたのか
- 【証言】なぜ水原一平通訳は“狙われた”のか? カジノ専門家が解説する違法賭博業者の思惑「大谷翔平に近い立場」「業者のゴールは八百長」