【コミュ症の人の特徴】「信頼感のある人」がやっている「言いにくいことを伝える」たった1つのコツ<元フジ女子アナが教える>
「“自分らしくいること”が、コミュニケーションがうまくいく一番の秘訣」 つい周りに合わせて無理をしてしまったり、自分の言いたいことをうまく言えなかったり…そうして、悩んだ経験はありませんか? 『感じがいい、信頼できる 大人のちょうどいい話し方』は、そんないつも周りを気遣うことのできる人に向けて作られた書籍として注目を集めている。 アナウンサー歴30年超でありながら、実はもともと極度の人見知りで「人前で話すのがずっと苦手」だった著者による、「大人にふさわしい会話のテクニック」が多数掲載されている。 自分と相手が調和するコミュニケーションの秘密がわかる本書。 今回はその中から特別に「信頼される人の特徴」を紹介します。 ● 「言いにくいこと」を言うべき場面 ビジネスでは、言いたくないことでも言わないといけない場面があることでしょう。 目標が達成できなかった、トラブルが発生した、など、雰囲気を悪くするようなことであっても、きちんと言わないといけないこともあるはずです。 こういった「言いにくいこと」をシンプルにいってしまうと、なかなか相手に伝わらないもの。 今回はそんな時に使える「言いにくいことを伝える」効果的な方法である【ストーリー型】を紹介します。 ● 「物語」にすると、感情が動きやすい 「ストーリー型」は、文字通り話の内容を「物語」にして伝える方法です。 ストーリー型のメリットは、聞き手に喜怒哀楽の感情やイメージを抱かせるため、記憶に残りやすく、共感を引き出しやすくなる点です。 ビジネスでたとえるなら、商品開発の秘話を伝える時に、「チーム全体がギリギリの状況に置かれて『もうダメかもしれない』と思った時に、救世主のような人や出来事が出現、状況が好転してハッピーエンドに終わる」というのが、一つのストーリー型の使い方です。 「信頼できる人」は、「言いにくいことを言う」とき、これを逆にして使うのです。 ハッピーエンドとは逆のパターンです。以下のようなイメージです。 (ビフォー)あるよい状況があった。 (きっかけ)その時、出来事や人物が出現。 (アフター)その結果、最悪の事態になってしまった。 これは、聞き手の心をハラハラさせる効果があります。何も工夫しないで伝えるのとは大違いです。 社員を発奮させるために、会社の幹部が、芳しくない経営状況を伝えるときなどに使ってみてください。 (本記事は、『感じがいい、信頼できる 大人のちょうどいい話し方』の一部を抜粋・編集・加筆したものです)
松尾紀子