駅の乗客を案内「駅ボくん」活躍中!? JR大阪駅
駅の乗客を案内「駅ボくん」活躍中!? JR大阪駅 THEPAGE大阪
乗客の方向に顔を向けて、「列車の遅れは?」「○○銀行のATMはどこにある?」などの情報を提供。将来的には、前を歩いて目的地まで誘導してくれることを目標とするというそんなロボットが、JR大阪駅で実証実験をおこなっている。
顔にあたる部分にプリンター地図印刷も
このロボットの名前は「駅ボくん」。身長は1.2mほどで、顔にあたる部分にタッチパネル式の液晶画面を備えている。この画面では、大阪駅を発着する列車の運行状況が確認可能。取材時は列車が遅れていなかったため、画面も「遅れはありません」と表示されていた。 画面では他にも、大阪駅構内にある施設の案内が可能。例えば「近くに○○銀行のATMはあるか?」「コインロッカーの位置は?」などの情報を教えてくれる。さらに、ロボットの口にあたる部分にプリンターがあり、地図を印刷することもできる。 将来的には利用者が調べた目的地まで、ロボットが先頭に立って案内することを目標としており、すでにそのための機器を搭載しているそうだ。
実証実験は2月28日まで
「搭載しているセンサー等を使って、自分がいまどこにいるのかを常に把握し、構内を動き回ることも可能です。また、背中のセンサーで案内する人の歩くペースを感知しながら、速度を調整することも可能です」とJR西日本テクシア、日本信号の担当者は話す。 「将来的には、駅で困っている人を動きなどで判断して近づき、案内できるようにしていきたいと思っています」 実証実験は28日までの午後1時~同4時半まで、JR大阪駅の連絡橋改札前で実施。ICOCAを使ってJR大阪駅を利用した人は、プレゼントが当たるゲームにも参加できるという。 (文/伊原薫/鉄道ライター) ■伊原薫(いはら・かおる)大阪府生まれ。京都大学大学院・都市交通政策技術者。(一社)交通環境整備ネットワーク会員。グッズ制作やイベント企画から物書き・監修などに取り組む。都市交通政策や鉄道と地域の活性化にも携わっている。好きなものは103系、キハ30、和田岬線、北千住駅の発車メロディ。