リカルド、アルファタウリから装い変える来季に向けて「僕らはもはやジュニアチームじゃない」僚友・角田裕毅の働きも高評価
2023年シーズンまでスクーデリア・アルファタウリとしてF1に参戦したイタリア・ファエンツァ籍のチームは、2024年から名称を変えることとなっている。 【動画】F1ドライバーにMotoGPライダー……世界のホンダがもてぎに集結! ホンダ・レーシング・サンクスデー2023 内情が大きく異なる2024年に向けて、リカルドは「もはやジュニアチームではない」と語った。 名称だけでなくドライバーラインアップにも変化の兆しがある。来季は2006年にトロロッソとしてF1に参戦して以来最も経験豊富なコンビとなり、F1で4シーズン目の角田裕毅と13シーズン目のダニエル・リカルドのふたりを擁すこととなる。 これまではある程度コンストラクターズランキングを度外視したレッドブル・レーシングのジュニアチームという位置づけだったトロロッソ/アルファタウリ。今後は、ピーター・バイエルCEOとローレン・メキーズ代表の新体制のもと、ファエンツァのチームをグリッド上位に引き上げるという決意をオーナーであるレッドブルは固めている。 新しいチーム名とタイトルスポンサーは、FIAが2024年シーズンの公式エントリーリストを発表する数日後に発表される予定だ。 「僕らは正しい方向に進んでいると感じている」とリカルドは言う。 「正直なところ、僕がチームにフィードバックしたこと全てに対して、彼らが実現させたり、上手く機能させたりするために行動したり、ベストを尽くしてくれていたりすると感じている」 「だから正直なところ、現状これ以上多くを望むことはできない。今は新しいパーツをどれだけ早くマシンに投入できるかとか、そういうことだよ」 「気休めを言うつもりはないけど、彼らは正しい方向を向いている。僕らはみんな、正しい場所で出会い、先を見据えているような気がする。彼らは僕が持っている経験を大切にしていると思うし、それは前に進む上で本当に重要なことだと思う。彼らのモチベーションは高いよ」 「もうジュニアチームではないと思う。来年に向けて多くのプランがある中で、サーキットでそれを証明し、ここ数戦のようにもっと多くのポイントを獲得できることを願っている」 またリカルドは、アメリカの新スポンサーがチームに加わるなど、チームの変化に明るい見通しを持っている。 「僕にとっては、本当にエキサイティングなことが沢山ある」とリカルドは言う。 「僕がキャリアの中でこの段階をどう過ごしてきたかと同じように、チームもまた立て直し中だ。だから、みんな似たような道を歩んでいるんだ」 「チームには自信が溢れている。ユウキも、かなりステップアップして存在感を証明したシーズンになったと思う」 「チームも僕を信頼してくれていると思うし、マクラーレンのドライバーとしてではなく、レッドブルのドライバーとして見てくれているし、結果もある! だから、僕らはみんな良い状況にいるんだ」 2023年シーズンはコンストラクターズランキング7位争いでウイリアムズに敗れたアルファタウリだが、シーズン前半はランキング最下位に沈んでいたことを考えれば、それほど大きなダメージではなかったとリカルドは語った。 「シーズン前半は明らかに調子が悪かった」とリカルドは言う。 「でもチームの立て直し方、アップデートの仕方、そしてユウキと自分が切磋琢磨したことで、チームにとってプラスになったと思う」 「だから、来年に向けてチームに関してワクワクできることは沢山あると思う。もちろん、ランキング7位だったら嬉しかっただろうけど、数レース前まで僕らは最下位フィニッシュを避けなければと話していたんだ」 「だから7位だったらボーナスみたいなモノだし、来年に向けて僕らはもう少し戦えるようになった」
Adam Cooper
【関連記事】
- ■アルファタウリ、最終戦アブダビGPでは1ストップ作戦完遂。しかし……角田裕毅「ストラテジーは成長していない。でも、僕も走りながら提案できるようにならなきゃ」
- ■レッドブル、2024年マシンのRB20は”あらゆる面”でアップデート目指す「もっとうまくやれることは常にある」
- ■フェルスタッペン、FIA表彰式でチャンピオントロフィー受け取る「残念だけど、もうこのレッドブルRB19には乗れないんだね」
- ■角田裕毅、アルファタウリのシーズン終盤のアップデートに手応え「アブダビでパフォーマンスが上がらなければ、これまでの開発が無駄になるところだった」
- ■角田裕毅、F1参戦4年目も“全戦全力投球”アプローチは変えず「寿命が縮んだように感じた」と吐露も笑い飛ばす