深刻!“1000円の壁”ラーメン王国・札幌を襲う「値上げの波」苦渋の決断その裏に…
値上げの波に抗いつつも「万策は尽きた」というラーメン店。 1000円の壁は超えざるを得ないといいます。
(麺武はちまき屋 江良篤史店主)「逆の立場で考えると高いと思うんですよ。昼ご飯代で1000円かかるというのは、僕の暮らしから考えると贅沢だなと思ってしまうので。当然僕の中では1000円の壁というのはすごく高くて、でもいつか超えざるを得ない。値上げしないで我慢しようとすると、借金が増えたりということになって、お店が続けられなくなる」 店の味を守り続けていくための、まさに苦渋の決断です。
ラーメンの1杯、いくらまで出せる?
ラーメン「1000円の壁」について、STVのYouTubeチャンネルでアンケートをとったところ、6割以上の人が高いと思うと答えました。 一方で、こんな声も… (札幌市民)「高くはなったと思いますけど、食べたくなったら払っちゃうぐらいの金額だと思います」
外国から来た人の見方は、少し違うようです。 (スペインから来た人)「まだ安いと思う、ヨーロッパと比べたら。(ラーメン1杯)1600円までなら大丈夫かな」 スペインの首都・マドリードでもラーメンを食べたことがあるといいます。 (スペインから来た人)「たぶん3000円くらい。高いでしょ」
札幌で人気の500円ラーメンも、値上げの波には逆らえず…
こちらは行列ができる人気店、札幌・狸小路にある「らーめんサッポロ赤星」です。 カウンターのみの店内はお客さんでいっぱいです。
人気メニューは、鶏白湯スープを使ったしょうゆラーメン。 (客)「おいしいですね。めっちゃうれしいですね。500円でこれはすごい」 値段はなんと500円! 2004年の創業以来、ワンコインで食べることができます。
仙台でラーメン店を営んでいる家族が食べに来ていました。 (仙台から来た人)「あっさりしているんだけどコクもあって海苔の風味とかめちゃめちゃよくて。仙台でこのレベルで500円はないですね」 ラーメンは「庶民の食べ物」という先代の思いを受け継いできましたが、この店にも物価高騰の波が押し寄せています。