三菱UFJ銀行、支店やデータセンターの電気使用をAI分析…スコア算出し節電促す
三菱UFJ銀行は12月から、全国の支店やデータセンターなど約200施設での電気の使用傾向をAI(人工知能)で分析し、使用量削減を行員に促す取り組みを始める。自動車販売店などでは導入例があるが、金融機関が本格的に取り組むのは初めて。
新電力大手エネットと組み、スマートメーター(次世代電力計)を基に使用データを可視化する。過去の使用実績や他支店の状況、気象条件などからAIが課題を抽出し、「空調運用」や「業務時間外」など項目ごとにスコアを算出する。
昨年度から一部施設で試験導入し、冬場に平均約9%の削減効果があった。三菱UFJ銀は、2030年までに建物のエネルギー消費量を19年度比で30%削減する計画だ。