ギャラガー、アトレティコ移籍が不透明に…交渉は継続もスペインからは一時帰国
チェルシーからアトレティコ・マドリードへの移籍に迫っているイングランド代表MFコナー・ギャラガーだが、契約成立は不確かなものになってしまっているようだ。13日、イギリスメディア『スカイスポーツ』やイギリス紙『テレグラフ』などが伝えている。 現在24歳のギャラガーは、6歳からチェルシーで練習している下部組織出身選手で、2023-24シーズンはチーム最多となる公式戦50試合出場で7ゴール9アシストを記録。主将を務めるイングランド代表DFリース・ジェームズが不在の試合ではゲームキャプテンも務めるなど、中心選手としてプレーしている。 それでも、現行契約が2025年6月30日までとなっていることから、去就に注目が集まっており、チェルシーは今夏すでに2度契約延長オファーを提示しているものの、契約期間が他選手よりも短い2年+1年の延長オプションだったことも影響してか、ギャラガーがこれを拒否。チェルシーとしては来夏のフリーでの退団を認めていないことから、今夏の売却が濃厚となっている。 そして、先日からの報道ではアトレティコ・マドリードの移籍金4200万ユーロ(約68億円)というオファーをチェルシーが受け入れ、ギャラガー自身も個人条件で合意したことから、移籍は決定的となっていた。 しかし、この取引とは別で進んでいたチェルシーとアトレティコ・マドリードによるU-23スペイン代表FWサムエル・オモロディオンの移籍が、移籍金3450万ポンド(約65億円)でクラブ間合意に達していたなか、最終段階で同選手との契約条件で問題が発生し、突如破談に終わった。これに伴い、マンチェスター・シティからアルゼンチン代表FWフリアン・アルバレスを獲得したアトレティコ・マドリードは、財政規則の問題からギャラガーを獲得することができなくなり、獲得発表は一時ストップとなった。 ギャラガーの契約成立を目指す両クラブは、破談に終わったオモロディオンの代役として、2022-23シーズン後半にチェルシーへとレンタル移籍していたポルトガル代表FWジョアン・フェリックスの移籍の可能性を交渉し始めたことが明らかになっているが、現時点ではアトレティコ・マドリードがオモロディオン以上の移籍金を要求しているため、交渉は思うように進展していない。 このような状況により、移籍確実となっていたものの、スペインのホテルで5日間過ごすことになってしまったギャラガーの状態を解決するために、一時帰国させることで両クラブが合意したという。 なお、すでにギャラガーは13日夜遅くに帰国した模様で、今後は数日間休息が与えられるようだが、チェルシーに戻っても同選手は今夏の退団が既定路線となっているベルギー代表FWロメル・ルカクやイングランド人DFトレヴォ・チャロバー、アルバニア代表FWアルマンド・ブロヤらとともにトップチームとは別のグループでトレーニングを行うことになると見られている。 現時点でギャラガーのアトレティコ・マドリード移籍が破談になったわけではないが、果たしてアトレティコ・マドリードは同選手を登録するために資金を捻出することができるのだろうか。
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