台風に備え収穫急ぐ 県内農家、稲やナシ
台風10号の接近に備え、富山県内では24日、農家が収穫を急ぐ姿が見られた。農業法人「クボタファーム紅農友会」(高岡市)は早生品種の「てんたかく」の収穫を当初の25~26日から前倒しし、急ピッチで作業を進めた。 てんたかくの栽培面積は約14ヘクタールで、旧盆明けの17日から収穫を進め、24日で残る2ヘクタールの収穫を終えた。山口義治代表によると、生育は順調という。 台風は勢力を維持したまま北上し、県内に接近する恐れもある。山口代表は「雨風で稲が倒れると収穫が大変になる。無事に収穫作業を終え、もみは建物に保管したので一安心だ」と話した。 ナシを栽培する庄司宗史さん(44)=富山市住吉=は「幸水」の収穫と選別に追われながら「台風が来るからといってまだ食べられないナシを収穫するわけにもいかない。台風のコースが少しでもずれてほしい」と話した。