【香港】フェンシング女子で金、江旻ケイ選手
現地時間27日に行われたパリ五輪のフェンシング女子エペ個人は、香港の江旻ケイ(ビビアン・コン、ケイ=りっしんべんに恵)選手が決勝で地元フランスの選手に勝ち、香港にとって今大会で最初のメダルとなる金メダルを獲得した。五輪での金メダルは香港史上3人目で、2021年の東京五輪フェンシング男子フルーレ個人で優勝した張家朗(エドガー・チョン)選手以来の快挙となる。 香港政府トップの李家超(ジョン・リー)行政長官は「香港のフェンシング界にとって歴史的な偉業が再び成し遂げられた。香港アスリートの並外れた能力を証明し、香港市民の誇りとなった」と快挙をたたえた。 江選手は30歳。米スタンフォード大学で国際関係学を専攻し、中国人民大学で法学修士の学位を取得するなど文武両道で知られる。21年には香港中文大学の法学博士課程に進んでいる。 11歳からフェンシングを始め、世界選手権の同種目で19、22年に銅メダルを獲得するなど多くの国際大会で表彰台に立ってきた。五輪はリオ(16年)、東京と期待されながらもメダルに届かなかったが、3大会連続の出場となったパリでついに念願の頂点に上り詰めた。