9月8日ナタショウトレイルラン 設営準備 出走者も汗
福井県おおい町名田庄地域と京都府南丹市の県境を尾根伝いに走る「ナタショウトレイルランニングレース2024」(福井新聞社後援)が9月8日に開かれるのを前に、出走者がボランティアとなり水分補給所となるエイドステーションやコース設営の準備を行った。1日には、山中のエイドまでペットボトルを背負い、1キロ以上を登りランナーを迎える準備を整えた。 大会は、町が2021年度から整備を進めるロングトレイルルート「名田庄トレイル」(約100キロ)の一部を活用して昨年始まった。道の駅「名田庄」周辺を出発し、頭巾山(とうきんざん)(871メートル)や堀越峠(510メートル)、八ケ峰(800メートル)などを通り八ケ峰家族旅行村に向かう高低差約600メートル、全長32キロのコース。 出走者が水分補給をするエイドは全4カ所。コースが山中のため2カ所は車ではたどり着けず、人力で水分を運ぶ必要がある。昨年は地元消防団員の協力を得て準備した。今年はスタッフの負担軽減と、参加者にも大会への親しみを感じてもらおうと、ボランティアに参加する出走者枠20人を募った。枠は発売からすぐに埋まったという。8月24、25日でコースのマーキング、31日、9月1日のエイドまでの荷揚げ作業を行った。 1日には、県内と京都府の男女20~50代のボランティア6人とスタッフ6人で、八ケ峰の山頂手前にある第3エイドまで水などが入った2リットルペットボトル210本を運んだ。午前7時に作業開始。約1キロリヤカーに載せて荷物を運び、残りの1キロは道幅が狭く険しいため背負子(しょいこ)を使って荷揚げした。霧がかかり小雨の降る中、足元に気をつけ慎重に歩みを進め、一行は2往復して運んだ。参加した男性は「運営に協力できて良かった。荷物を運んで良いトレーニングにもなり、本番では完走できるよう頑張りたい」と話した。 31日には、約1・5キロ歩いて傾斜の激しい頭巾山山頂付近の第1エイドまで歩いて運んだという。事務局の小西さんは「雨の中大変な作業を手伝っていただきありがたい。盛り上がる大会にしていきたい」と話した。