水沢アキ「海から上がった瞬間パチパチパチって」篠山紀信さん偲ぶ会で“衝撃の1枚”秘話明かす
1月4日に老衰のため83歳で亡くなった、写真家の篠山紀信さんの「偲ぶ会」が、誕生日だった3日、都内で執り行われ、女優水沢アキ(69)がスピーチした。 【写真】「篠山紀信先生を偲ぶ会」の会場の様子 水沢は、篠山さんとの出会いを振り返り「今から50年前。私が19歳の時でした。まずグアムで『GORO』の激写の写真。まだ『GORO』が、創刊号の次の号ぐらいでした。そこで前日に激食会というのがありまして、その時中華だったんですけど、食べきれないほど並び『この食事を全部完食できた人が先生が気に入る方』っていうのをなんとなく聞いてたんですが、次の日おなか出るのが嫌だし水着だからってお断りしたら『いやいや、だめだよ。大丈夫。上に手あげても息すればいいんだから』って言われて、調子に乗ってほとんど完食して、その食べっぷりで気に入っていただきました」。 さらに「私、当時はアイドル歌手でして、ヌードは厳禁です。マネジャーが仁王立ちになってチェックしていたので、先生はやりにくかったと思います。でもすごいんです。白のTシャツを着ました。下着はつけていません。そうしたら、お化粧いやだから海に行って水で取って、それからメークも全部流して、髪も水につかって。とにかく自然と一致する、一体になってと言われたんです。そして『じゃあ上がってきてね』って言って、上がったその瞬間パチパチパチって撮った何枚かが今、皆さまの思い出に、心に残る衝撃の一枚になったと思います。当時、ヌード以上の衝撃の写真になりました」とエピソードを明かした。 水沢は2020年に、65歳で最後のヌード撮影を行ったが「そのとき『自宅から見える桜がきれいだよ』っていう話をしたら、じゃあアキちゃんの家行こう! っていうことで小学館の方とか篠山事務所の中村さんが掃除してくれて、最後にうちのリビングで撮ったのが先生、最後でしたね」と振り返り「19歳から65歳までの46年間の私を一冊の写真集にしたのが今も出版されてますので、まだ見たことのない方。篠山先生のカメラ技法がつまった1冊になってますので、ぜひご覧ください」と話した。 水沢は「先生はご家族のことをすごく大事にしていらっしゃいました。いつも言ってましたよ。もう沙織ちゃん大好きなんですよ、先生。いつも照れながら質問に答えてくれて、楽しくお話を伺っていました。なんかトリなのに全然取り留めもない変な話でごめんなさい。先生、今私がここにまだいるのは先生のおかげです。本当に感謝しかない。ありがとうございました。どうも皆さんありがとうございました」と感謝していた。 「偲ぶ会」には松本白鸚夫妻、中村勘九郎、七之助兄弟、真琴つばさ、真矢ミキ、西田ひかる、長塚圭史ら、芸能界をはじめ各界から400人が出席。芳名板にはオノ・ヨーコ、ショーン・レノン親子、松田聖子、宮沢りえ、吉永小百合ら著名人の名前が多数、並んだ。会場には生前、篠山さんが愛用していたカメラが設置され、そのカメラを手にした若き日の篠山さんの写真と、ジョン・レノン、ヨーコ夫妻の写真が飾られた。司会は、篠山さんの次男で俳優の輝信とNHK「あさイチ」で共演した、フリーアナウンサー有働由美子が務めた。