鴨川市ウェブサイトが全国1位! 広報コンクール 見やすく、検索しやすく 刷新改良が奏功
自治体の優れた広報活動を表彰する「全国広報コンクール」(主催・日本広報協会)の市ウェブサイトを対象にした部門で、鴨川市が全国1位の特選に選ばれ、総務大臣賞と読売新聞社賞を受賞した。同市の全国入賞は初めて。 同コンクールは地方自治体などの広報活動の向上を目的に1964年から実施。都道府県などから推薦された広報作品を部門ごとに審査し、特選や入選を決める。今回、同部門には同市を含め全国から77件のエントリーがあり、構成や表現の素晴らしさや実用性の高さ、独創性の有無などを厳正に審査した。
鴨川市は2021年8月末にウェブサイト(市公式ホームページ)を大幅に刷新。振り仮名機能や読み上げ機能を標準仕様化して、誰でも見やすく、検索しやすいサイトに改良したほか、広報担当が撮影した風景写真などを申請なしでダウンロードできる「フォトバンク」を導入。市民の顔写真を1分ごとに切り替えて表示する「まちかどフォト(かもがわ市民時計)」も取り入れるなど、「毎日開いてみたくなる、楽しいサイト」になるよう工夫した。 さらに、22年度には、検索ボタンを常に表示させるなど検索機能を強化。審査員からは「トップページで使われている大きな写真のイメージがとても良く、ここに暮らす人々が自信を持てるコンテンツ」「見出しの視認性、文章の可読性が高く、それぞれの情報の区分も明確で分かりやすい」といった講評があった。 県内では同市のほか、千葉市が、都道府県・政令指定都市のウェブサイト部門で特選に選ばれた。鴨川市広報広聴係の熊切優子係長は「単なる行政のサイトではなく、遠隔地からでも鴨川を楽しめるように意識した。引き続き親しみやすく、探しやすいホームページづくりに取り組んでいく」と意気込みを新たにした。