小矢部・ふるさと納税自販機、千羽平GCで運用再開 富山県内初、ゴルフ場に設置
●アウトレットから移設 9月末に三井アウトレットパーク北陸小矢部での利用を休止した、小矢部市へのふるさと納税ができる自動販売機について、市は1日、同市蓑輪の千羽平ゴルフクラブに移設し、運用を再開した。ふるさと納税ができる自販機の、ゴルフ場への設置は県内初となる。 自販機で納税を希望する人は、運転免許証などの個人情報を登録した後、タッチパネルで寄付する金額を1~100万円の中の、9種の金額の中から選ぶ。決済はクレジットカードのみで、完了後に自販機から出てくるレシートを受付に見せると、返礼品としてプレー代金や場内レストランで使える「施設利用券」を受け取れる。 納税を行った人には後日、市から納税手続きに必要な書類が郵送される。 自販機は昨年9月、三井アウトレットパーク北陸小矢部の集客力を税収増に生かそうと、同施設に設置された。以降、返礼品は施設内の飲食店で使える食事券とされてきたが、今年に入り総務省が飲食物の提供を返礼品とする場合は、地域との関連性を重視すると、ルールを変更した。 自販機を設置する市は、アウトレットに入る全国展開の店舗で提供される飲食物は、地域との関わりが薄く、変更後のルールに沿わないと判断。自販機を撤去し、移転先を探していた。 千羽平ゴルフクラブによると、年間利用者5万5千人のうち約8割が市外在住者という。及川誠支配人(40)は「ふるさと納税を通じ、ゴルフに親しむ機会になってほしい」と話した。