【デルマー便り】芝もダートも驚くほど速かった…、BC開催初日の日本の2歳馬は厳しい結果に
ここまでとは…。1日はブリーダーズCデーの初日でした。この日行われた2歳G1・5競走のうち4競走に日本馬6頭が参戦しました。「少なくても1頭は好勝負をしてくれるだろう」。淡い期待はもろくも打ち砕かれました。日本馬の結果は以下の通りです。 ◆ジュベナイルターフスプリント(12頭立て) エコロジーク=8着 ◆ジュベナイルフィリーズ(9頭立て) オトメナシャチョウ=7着 アメリカンビキニ=9着 ◆ジュベナイル(10頭立て) エコロアゼル=8着 シンビリーブ=10着 ◆ジュベナイルターフ(12頭立て) サトノカルナバル9着 日本馬最高着順はオトメナシャチョウの7着。ここまで大きく負けるとは想像もしていませんでした。 デルマー競馬場は驚くほど時計が速いです。この日の1Rはダート1300メートル。日本で言えば、古馬1勝クラスに近いカテゴリーの馬によるレースが行われ、その勝ち時計は1分15秒75。日本レコードの1分16秒1より速いタイムが出ていました。そして、2歳以上が出走できる2Rの芝1000メートルは56秒42での決着。小回りながら、芝は直線競馬を思わせる高速決着でした。 サトノカルナバルの鞍上を務めたキング騎手は「馬場自体は他の競馬場と似ているけど、とてもタフです」と、過酷な条件下での奮闘をねぎらいました。デビューしたばかりで海外遠征をした若駒には、厳しすぎる馬場状態だったのでしょう。負けはしましたが、果敢にも海を渡った陣営には拍手を送りたいです。だって、挑戦なくして勝利はありませんから。明日2日は古馬勢のG1が待っています。ダート界の頂点を決めるBCクラシックなど、盛りだくさん。ぜひとも勝利を見届けたいです。【松田直樹】