レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーが“理想のバンドメンバー”を語る
昨年に続き今年の5月に東京ドーム公演を行うレッド・ホット・チリ・ペッパーズ。世界トータルセールス8000万枚以上、これまで3度のグラミー賞を受賞しているレジェンドロックバンドのベーシスト、フリーがBass Player誌の最新号で“理想のバンドメンバー”を語った。 【写真】レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、2023年2月21日東京ドーム公演ライブ写真14点 「初めて愛したバンドがビートルズだった。でも、もし自分にとって夢のバンドを組むとしたら、ギターにジミ・ヘンドリックス、ボーカルとしてビリー・ホリデイ、そしてベースは俺が弾いて、トニー・アレンがドラムを叩く。あと俺はトランペットも吹きたいから、クリフォード・ブラウンは抜擢しないかな!ステージ上で戦いになるからね!」 ジミ・ヘンドリックスのようなロックアーティストだけではなく、ビリー・ホリデイのようなジャズ歌手やフェラ・クティのドラマーとしても活躍したトニー・アレンとバンドを組みたいとコメントしたフリー。また、ジャズを聴いて育ったが17歳のときにロックの世界に入り、そのときに受けた衝撃がレッド・ホット・チリ・ペッパーズのコンセプトになっているとも明かした。 「子供のときに始めて共感したのが、ビートルズの“The White Album”だった。でももし今後の人生で5枚のアルバムしか聴けないとしたら?そしたらマイルス・デイヴィスの“Kind of Blue”、Germsの“(GI)”、ジョイ・ディヴィジョンの“Uknown Pleasures”、クリフォード・ブラウン & マックス・ローチ・クインテットの“Complete Studio Recordings”を選ぶかな。 17歳のときにヒレル・スロヴァクと出会って、ジミ・ヘンドリックスやレッド・ツェッペリンを紹介されてロックミュージックにハマったんだ。そこからベースを始めて彼のバンドに加入した。さらにその後に来たパンクロックは自分にとって目を開いた瞬間だった。まるで精神的に何かが開けたようだった。コードが一つだけだったとしても、正しい意図を持っていれば史上最強のプレイヤーであるジョン・コルトレーンのソロ並みにパワフルな感情を引き出すことができる。そのコンセプトの上にレッド・ホット・チリ・ペッパーズが生まれた」