梨田監督の責任の取り方は理解できる。ペナント再開で気になるのはヤクルトの戦い方やな【岡田彰布のそらそうよ】
借金は楽天だけのパ・リーグ。監督としてこれはきついよ
打線はリーグトップの破壊力を持つヤクルト。交流戦で今後の戦い方が定まった感じがする。そうなればヤクルトは強くなるよ/写真=高塩隆
6月16日、オレは仙台にいた。交流戦の楽天対阪神。テレビの解説の仕事があったためだ。その試合、阪神が勝った。仕事を終え球場を出た後、球界関係者から連絡が入った。「梨田(梨田昌孝)さん、辞任を発表しました」というものだった。 楽天の梨田監督の辞任よ。シーズン途中、それも6月という早い段階での辞任には正直驚いた。それと同時に「監督はつらいよ……」との思いがあらためて芽生えた。 オレも自ら監督を辞めた人間よ。阪神監督5年目だった2008年やった。そのシーズン、チームは好調で、優勝間違いなし……という成績を残していた。ところが勝負の9月から10月、チームは変わらず普通に戦っていたのだが、普通でなかったチームがあった。それが巨人で、そら、ものすごい追い上げやった。最大13ゲーム差をつけていたのに、アレヨ、アレヨという間に、差はドンドン詰まり、10月に追いつかれ、そして追い抜かれてしまった。さすがにマイった。これにはマイったわけよ。夜も眠れん日が続いた。まさか……の事態やった。 そして、ついに・・・
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週刊ベースボール