首里・円覚寺の三門、再建へ最初の柱が建つ 沖縄戦で焼失の国宝
沖縄県教育委員会は25日、那覇市の円覚寺跡(那覇市首里当蔵町1・2丁目)にある三門の建築開始に伴い、最初の柱を建てる作業を公開した。三門復元整備は2014年から実施され、本年度は1階部分までの予定。三門全体は28年に完成の見通しだ。 【写真】首里城、進む再建
円覚寺は、15世紀に第2尚氏の菩提寺として建造された臨済宗の寺院で、現在は国指定の史跡。琉球では最大規模の禅宗寺院であり、1933年に旧国宝に指定されたが、沖縄戦により焼失した。 97年から2001年まで国の補助を受けての発掘調査があった。02年からは、県教育委員会が戦災文化財の復元整備事業の一環として、境内の石組みの門や塀「石牆(せきしょう)」の復元整備を続けている。 (玉城凪姫)
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