金属製支柱の倒壊…「犬のおしっこ」が原因!?塩分や尿素で腐食を進める恐れ 飼い主に適切なマナーを
山陰中央テレビ
8日に島根県出雲市で発生した照明灯が倒壊事故、その近くの歩道を歩いていた小学2年生の児童にあたり右足の骨を折る大けがをしました。当時吹いていた強風が直接の原因ですが、照明灯の根元が錆びて腐食していたことも確認されています。金属製の柱の根元が折れて倒れるケースは全国的に度々発生していて、ある意外なものが腐食の原因になる例もあるようです。 今回の事故で倒れた照明灯の根本部分は、塗装が剥げて錆びています。こうした腐食による金属製の支柱の倒壊は全国で度々起きていて、三重県では過去には、信号機が支柱ごと折れました。この原因について三重県警の科捜研が調査したところ、驚きの結論が…。 「犬のおしっこ」です。尿に含まれる塩分などが原因で、腐食が早まったと結論付けました。金属製の柱が尿で腐る…そんなことが本当にあるのでしょうか。 岡本動物病院・岡本宏之院長: 犬のおしっこは酸性度が高いので、それによって腐食が起こってしまいます。 島根県松江市の動物病院の岡本院長によると、長年にわたり犬がおしっこをかけることで、含まれる塩分や尿素によって腐ることは十分あるといいます。 岡本動物病院・岡本宏之院長: 外に犬を連れて散歩させる飼い主さんは、恐らく(電柱が腐ることを)知らない人が多いと思うので、情報提供が必要だと思う。 犬が外で排尿するのは、「自分の縄張りを主張する」マーキング行為でもあるため、止めさせることはできません。ではどこで排泄をさせるのが良いのでしょうか。 岡本動物病院・岡本宏之院長: 川土手とか草が生えているところ。一か所で誰かがすればそこに匂いが付くでしょ。そしたらそこに被せようとする。 今回の出雲市の事故では、市は腐食の原因は雨水によるものとして、犬の尿による影響は考えていないとしています。ただ、三重県のケースのように犬の尿が腐食の原因となることもあることから、岡本院長は、飼い主に対して支柱などにおしっこをしないよう躾ける、散歩のコースを検討するなどの対策をしてほしいと呼びかけています。
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