広島・末包 パワー全開の6号V弾 守備で左太腿裏を痛め途中交代も、新井監督「シリアスなものじゃない」
◇セ・リーグ 広島3ー1中日(2024年6月22日 バンテリンD) 広島・末包が持ち前のパワーを発揮した。0―0の4回1死一塁だ。先発・メヒアの初球148キロ直球を真っ赤に染めた左翼席に突き刺した。先制の6号2ラン。6日の日本ハム戦以来、11試合、43打席ぶりの一撃でチームを勝利に導いた。 「1打席目のチャンスで凡退して、次、またチャンスで回ってきたので、そこでしっかり結果を出せたのはよかった」 前日21日の同戦は打線が沈黙して今季12度目の零敗を喫しただけに、先制点の重要性を理解していた。その中で初回2死一、三塁の好機は二飛に倒れて無得点。悔しい思いを持って向かった2打席目に鬱憤(うっぷん)を晴らした。 直後の4回守備では思わぬアクシデントに見舞われた。先頭の田中が放った左翼への飛球をスライディングキャッチ。ボールはグラブの中に収まったが、自らタイムを要求。左足をかばうようにして球団トレーナーとともにベンチ裏に退き、そのまま交代を告げられた。 「左太腿裏が張ったという感じです」 病院には向かわず、ベンチ裏では電気治療とアイシングを行った後は試合を見守った。試合後もしっかりとした足取りで球場を後にするなど幸い大事には至っていないもよう。新井監督も「大事を取って代えたので、そんなにシリアスなものじゃない」と強調。きょう23日の出場については状態を見て判断する構えだ。 (長谷川 凡記)