「人vsデータ」の仕事は激変するかもしれない。落合陽一が考える生成AIに代替「される仕事」と「しづらい仕事」
友だちのように対話できる「Cotomo」
事務職やカスタマーサービスなど、書類やマニュアルでの音声やテキストなどの「データ」を扱う仕事も、業務効率化されやすい仕事の代表格です。 代表的な生成AIであるマイクロソフトの「Copilot」は、書類作成からメール返信までさまざまな事務作業をサポートしてくれます。 これらが進化すれば、各企業ではいまほど大勢の事務職を雇う必要がなくなるかもしれません。 カスタマーサービスにしても、ChatGPTの音声モードなどを利用してみると、現段階でもユーザーの質問に対してかなり精度の高い回答をくれることがわかります。 「生成AIとのやりとりなんて、まだまだ機械的なものに違いない。それなら人間のほうにまだ分がある」と思う人もいるかもしれません。 でも最近では、自分で相談相手のテンポから性別まで自由にカスタマイズできる音声会話型おしゃべりAIアプリ「Cotomo」なども存在します。 CotomoのAIは、感情表現もできるし、自分と以前交わした会話を覚えていてくれるので、対話を続けていくうちにリアルな「友だち」との対話のように情報が積み上げられ、親しみを増していくのも特徴です。 ナチュラルな会話すらも生成AIが再現できる時代になったのです(しかも自分好みに調整まで可能!)。 実際にChatGPTの音声バージョンやCotomoに触れてみると、その進化を実感できると思うので、ぜひ一度使ってみてほしいと思います。
弁護士や会計士も代替される!?
データを扱うという点では、士業もあり方が大きく変貌するであろう仕事のひとつです。 2023年6月に、日本の企業法務支援のスタートアップが、OpenAIの大規模言語モデル・GPT-4をベースに開発した生成AIを利用して、日本の司法試験の一部科目を解かせたところ、その正答率は合格水準を達成したと発表しています。 こうした動きを見ていると近い将来、弁護士や会計士、税理士などの仕事が代替されていく可能性は高いと感じています。