トンボには2万個の目が!? 楽しくて勉強になる体験型・昆虫のテーマパーク 冬休みのおでかけにもオススメ【福島発】
福島県須賀川市の「ふくしま森の科学体験センター」は「ムシテックワールド」の愛称で親しまれる昆虫のテーマパーク。165万人以上の来場を記録した「うつくしま未来博」の会場跡地に、2001年にオープンした。冬休みのお出かけにもおすすめの体験型学習施設を紹介する。 【画像】昆虫になった気分に ムシテックワールド「なぜだろうランド」
昆虫の目線になって学ぶ
施設を案内してくれたのは、自身も大の虫好きだという渡邊善彦マネージャー。まずは昆虫をテーマにした体験型の展示室「なぜだろうランド」へ。 入り口には巨大な昆虫の模型がお出迎え。渡邊さんは「昆虫たちがどんな風に自然界に隠れているか、それから餌を得るための工夫などについて学べる部屋」と説明する。 この日、理科の授業でやってきたのは須賀川第三小学校の6年生。シロアリのすみかを探検したり蚊が人の血を吸う仕組みを体験したり、興味津々の様子だ。児童は「虫のことがいろいろ知れたり生態が知れたりして、良い施設だなと思いました」と話す。 人気を集めていたのが、トンボになりきって空を飛ぶ感覚が体験できる乗り物。スイスイと高速で飛べる理由は「複眼」という目のおかげ。小さな眼が2万個集まってひとつの眼になっているそうで、楽しみながらトンボの秘密が学べる。
科学も学べる 100以上のプログラム
ムシテックワールドでは昆虫だけではなく、科学に触れる100以上のプログラムが用意されている。この日の内容は、冬の時期に発生しやすい静電気について。 座学の後は…手をつないだ子どもたちが静電気を体験。学校では味わえない個性的な実験を揃えているのが特徴だ。 実験担当の関健治さんは「学校だと他の授業の準備もあって、なかなか理科の準備に手が回らないという話も聞く。楽しかったと言って帰っていただけるように心がけている」と話す。 さらに、広いステージで行われるのがライブショー・サイエンスステージ。ステージ担当で20年以上のベテラン・横田玲子さんは、観客を飽きさせないように独特な節回しで子どもたちの目を釘付けに。密閉したガラスケースに入れたティッシュのかけらを燃やし、空気を圧縮させると熱を持つ性質を紹介した。 このほかに、燃やすものによって炎の色が変わることなどを取り上げ、会場は大盛り上がり。子どもからは「会場が暗くなって、いろんな色に燃えるのが、すごく面白かった」と大好評だった。 渡邊善彦マネージャーは「もちろん展示もあるが、うちは体験できる科学館というのを売りにしている。ぜひ来て、体験していただいて、科学のおもしろさ知っていただければ」と話す。 冬休みには、特別プログラムも用意されるムシテックワールド。寒さも吹き飛ぶほどの、あつくなる体験が楽しめそうだ。 <ふくしま森の科学体験センター(ムシテックワールド)> 福島県須賀川市虹の台100 【開館時間】午前9時~午後4時30分(最終入館午後4時) 【休館日】毎週月曜日 【入館料】一般410円 高校・大学生200円 小学・中学生100円 未就学児無料 (福島テレビ)
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