「さらなる賃金の向上を」 長野中央メーデー【長野】
5月1日は労働者の祭典「メーデー」です。光熱費や物価が高騰している中、労働者の一番の訴えは「賃上げ」です。 「賃上げを起点とした好循環の実現!」 5年ぶりに行われたメーデーのデモ行進。コロナ禍で縮小されていた労働者の訴えにも力がこもっています。長野市で行われた県中央メーデーには市内の労働組合など約2200人が参加しました。 ■連合長野・根橋美津人 会長 「働く者・生活者が苦しんでいる目の前の現実を直視しなければなりません。みんなの賃上げに向けた大きなうねりにつなげていかなければなりません」 歴史的な高水準となった今年の春闘の賃上げ率。ただ、県内では妥結率が未だ4割。「実感が沸かない」これが現実です。 ■福祉の現場で働く参加者 「毎年賃金は上がっているんですけど、今物価も上がっていますので、さらなる賃金の向上をお願いしたいと思います」 ■農協県連労連の参加者 「男女平等にみんなが働きやすい世の中が大事だと思っています。給料がベースアップしてくれたら良いなと思います」 長時間労働の規制が強化されたいわゆる「2024年問題」に直面するバス業界。深刻に訴えるのが運転手不足です。 ■アルピコ労働組合 「乗務員がコロナで100人辞めちゃった後に減便させてもらったので、ある程度は休息が取れるようになりました。(2024年問題もあり)人を増やしてもらわないことにはお客様にもご迷惑になるし一緒に働く仲間を募集したい」 能登半島地震から4カ月が経つ中、被災地に寄り添った支援活動に取り組むことも強調した今年の県中央メーデー。物価上昇を上回る所得の実現には時間がかかりそうです。