【プレビュー】前回対戦は0-8。栃木のリベンジか、千葉のダブルか| Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田J2リーグは6月22日と23日に第21節が開催。カンセキスタジアムでは、栃木SCとジェフユナイテッド千葉が対戦する。
約3カ月ぶりの再戦だ。4月3日のフクダ電子アリーナでの一戦は、ホームのジェフユナイテッド千葉が8得点を奪い、栃木SCを一蹴。クラブ史上最多得点で完膚なきまでに叩きのめした。 そこから時間は経過し、千葉はリーグ最多得点を誇る自慢の攻撃力で上位争いに殴り込みをかけられる位置まで順位を上げ、反対に降格圏に沈み続けた栃木は、第15節終了時点で監督交代を決断。現在は小林伸二監督が指揮を執っている。 この一戦をホームで迎える栃木は前節でようやく新体制になって初勝利を挙げた。大分トリニータに対して、川野連介と小堀空の若き二人がゴールを決め2-0で勝利。内容面でも小林伸二監督が就任してから取り組んできたことが多く表現され、手ごたえを得る90分となった。 この勢いをさらに大きくするためにも、もちろん目指すは連勝である。決して引いた戦いを見せることなく、強気な姿勢を貫き、“0-8のリベンジ”を果たしたい。そのために必要となるのは、アグレッシブかつメリハリの付いた守備になるだろう。最多得点を誇る千葉の攻撃に対して構え過ぎてしまうと、防戦一方の展開もあり得る。勇気を持ったライン設定と自分たちから奪いにいく姿勢を大事にしたい。 それが4カ月以上も遠ざかるホーム・カンセキスタジアムでの歓喜につながるだろう。 今季最多の3連勝中である千葉は、清水エスパルス、V・ファーレン長崎、横浜FCのトップ3とは勝点が開いてしまっているが、4位以下とはたった1ポイント差。今節の結果次第では、第3節終了時以来のプレーオフ圏へ浮上する可能性がある。 小林慶行監督が率いて2年目の今季は、昨季で築き上げたベースをもとに開幕から魅力あるサッカーを展開。まだ波のある戦いぶりは否定できず、もったいない勝点の落とし方をしてしまっているゲームがあるのは事実であるが、十分に上位を争えるだけの力はある。 J1昇格まであと数歩まで迫った昨季の悔しさを晴らすためにも、後半戦のポイントはいかに波のない安定感ある戦いぶりを継続できるか。その意味では、前回対戦で大勝はしつつも、監督が変わった相手と対峙する今節は、ある種、試金石のゲームとなる。 4連勝でプレーオフ圏浮上へ。自分たちのフットボールを貫ければ、自然とその位置は見えてくる。